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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

収賄容疑の文科省局長、「架空の便宜」を利用し東京医科大に息子を不正入学させた可能性

文=神澤志万/国会議員秘書

 実は、神澤は大学4年生の就職活動中に小杉氏と会合でお目にかかる機会があり、「君たちのような目がキラキラしている若者が、これからの日本の将来を支えていくことになる。もし、君にその気があるなら、ぜひ国会で働いてほしい」と言ってもらったことがあります。

 会合が終わる頃には、秘書の方が小杉氏と自分の名刺を持ってきて、「連絡をお待ちしています」とおっしゃいました。「国会議員の秘書ってスマートだな」という印象を持ったことを思い出します。

 実際には、神澤はまったく別の方のご紹介で永田町の一員になったのですが、小杉氏の言葉が進路を決める上で背中を押してくれたことは事実です。秘書になってからも、新人のうちは大臣経験者の事務所とのつながりがなく、直接お礼を伝えることができないままですが、「神澤も、若者の未来を明るくできるように今日もがんばっています」と報告したいです。

大学からの内部告発か、官邸のリークか

 佐野容疑者が逮捕された翌日の委員会終了後、文科省の職員たちは「本来の仕事がしたいです。前向きな仕事がしたいです。昨日から問い合わせ殺到で寝ていませんよ」と暗い顔であいさつしてくれました。

 一方、“本来の”仕事としての質問を受けていた財務省職員は「久しぶりにまともな答弁書をつくりました。ありがとうございました」と清々しく去っていきました。

 ところで、佐野容疑者はなぜこのタイミングで逮捕されたのでしょうか? すでに、永田町では諸説が飛び交っています。神澤としては「官邸が世間の安倍政権批判をそらすために、佐野容疑者の個人的な責任で終わる(と思われる)この件をリークした」「大学内で内部抗争が起きて、内部告発があった」あたりの可能性が高いと思っています。

 現実的には、「大学側の内部告発があり、検察を通じて官邸に連絡が入り、官邸が時期を見て逮捕を後押しした」という感じではないかとみています。真相の解明はこれからですが、その真相が報道を通じて世間に流れるかどうかはわからないところが、永田町の謎のひとつでもあります。怖いですね。
(文=神澤志万/国会議員秘書)

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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