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山崎俊輔「発想の逆転でお金に強くなる『お金のトリセツ』」

一日1杯分の無駄なコーヒー代削れば、まったく無理せず貯金1千万円たまる

文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

 これは数学的には複利効果によって生じます。また長期的に続けるほどに利息のウエイトが重くなってきますので、条件は有利になります。スタート時点で種銭を100万円用意することも大事なのですが、普通の人にとってお金を増やす重要なコツは「毎月少しずつ出す」ことなのです。

 ちなみに億り人のモデルは、100万円の元手を25倍のレバレッジにし、12カ月、毎月13%を稼げば(ただし失敗は一度もしない)達成可能です。

机の上の冷めた飲み残しは「お金を捨てている」のと同じ

 さて、こういう話をすると「じゃあ、もうスタバやタリーズでカフェラテ飲んじゃいけないんですね」と早合点する人が多いのですが、ラテ・マネーの本質はそういうことではありません。「価値のない出費」「無感動出費」をしっかり削ろうということです。

 毎日午後3時になるとコーヒーを買って帰ってきて、デスクのうえに置いてあるのですが、5時半になる頃には冷めて半分以上残っている人がいます。だとしたら、その「半分」がまさにムダです。そもそもそのコーヒーは買わなくても仕事の能率に変化はないでしょう。

 仕事の帰り道に夕刊紙を買ったものの、小脇に挟んでFacebookの「いいね!」押しに夢中になって家に帰る人もいます。どうせSNSかゲームをしているなら、その夕刊はムダです。毎月何千円も払っているのに、海外ドラマも映画も見ない放送契約があるなら、その契約もあなたにとってはムダでしょう。

 こういう「コスパの悪い支出」をラテ・マネーと考えてみてください。そしてそういう出費はたくさん潜んでいるものです。

 逆に、仕事の生産性を高める一杯のコーヒー、仕事帰りの楽しみの読書代、毎日楽しんでいる「動画見放題」契約などは、まったくムダではありません。それどころか、リフレッシュや人生の張り合いになっているわけですから、削る必要はないのです。

あなたの「ラテ・マネー」を探してみよう

 それでは、あなたにとって「ラテ・マネー」となっているムダなお金の使い方を探してみましょう。ここから1週間くらい、お金を払う瞬間に「これは生きている出費か、ムダか?」と自問自答してみるんです。

 お菓子や飲み物など、コンビニやキオスクには「実は使わなくても良かった数百円」が隠れているかもしれません。人によっては「週末のまとめ買い」「週末のお出かけ出費」に、使わなくてもいい数千円があるかもしれません。貯金ができないと悩んでいる人は、「毎日の数百円」を削ることで月1万円の貯金ができるようになると考えて、がんばってみましょう。

 誰でもムダなお金を使うことはあるものです。それをゼロにすることはできません。それに、それでもいいのです。だって、ムダのまったくない人生なんてつまらないじゃないですか。

 しかし、ほんの少しずつ、一日数百円でも減らすことができれば、それは1000万円になるかもしれないのです。
(文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表)

山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

1972年生まれ。中央大学法律学部法律学科卒業。企業年金研究所、FP総研を経て独立。個人の資産運用や老後資産形成のアドバイスが得意分野。日経新聞電子版やYahoo!ニュースなど多数連載を持つ。月間PVは200万以上。
フィナンシャル・ウィズダム代表 ファイナンシャルプランナー
financialwisdom

Twitter:@yam_syun

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