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銀座、そこらじゅう新ホテル乱立で“ホテルだらけ”になった理由…五輪後に一斉淘汰の懸念

文=編集部
銀座、そこらじゅう新ホテル乱立で“ホテルだらけ”になった理由…五輪後に一斉淘汰の懸念の画像1「Getty Images」より

 生活雑貨店「無印良品」を展開する良品計画は、東京・銀座に日本初の無印良品のホテル「MUJI HOTEL GINZA(ムジ ホテル ギンザ)」と新たな旗艦店を2019年4月4日に開業する。

 MUJI HOTELはこれまで、18年1月18日に中国・深圳、6月30日に北京でオープンしており、これらに続く3カ所目となる。

 ホテルの運営は小田急電鉄の子会社UDSが行う。UDSは良品計画とライセンス契約を結び、良品計画が提供するコンセプトと内装デザインのホテルを運営する。

 MUJI HOTELのコンセプトは「アンチゴージャス、アンチチープ」。公式サイトでは「高級で過剰なサービスも、質を削りすぎた殺風景な客室もありません」と謳っている。無印良品の世界観を体験してもらい、ブランド力の向上につなげる。

 MUJI HOTEL GINZAは読売新聞東京本社と三井不動産が中央区銀座3丁目の並木通り沿いに建設中の複合ビルに入居する。ホテルは6~10階で、6階にはフロントのほか、ものづくりやデザインに関する2つの展示スペース、コーヒーやお酒が飲める空間、デザインやアートの書籍を集めたライブラリー、イベントも開けるラウンジなどを設ける。7階から10階に客室(全79)室が入る。1部屋の面積は約13~51平方メートル。

 同ビルの地下1階から6階には、世界最大規模の旗艦店「無印良品銀座」が開業する。東京近辺の農家が生産した青果などを使ったジュースやデザートのイートインコーナーのほか、茶葉の量り売りもする。地下1階にはレストランも入る。

 無印良品の創業者であるセゾングループ代表の堤清二氏は、無印良品のコンセプトによるホテルの開業を構想していた。しかし、堤氏は経営から離れ、13年に他界。後継者たちが堤氏の遺志を継ぎ、無印のホテルを実現した。

 無印良品を展開する良品計画の18年3~8月期の連結決算は、売上高に当たる営業収益は前年同期比10.0%増の2012億円、営業利益は11.5%増235億円、純利益は24.1%増の181億円で、いずれも過去最高。昨年から衣料品や家具、雑貨など2700余りの品目で値下げを継続しており、直営既存店の客数は同8.2%伸びた。

 ところが決算発表の翌日10月4日の株価は、一時前日比8%(2850円)安の3万700円を付け、年初来安値を更新した。昨年9月以来の安値水準だ。国内事業が減益だったことや、中国の既存店売上高が減ったことが嫌気された。10月26日には2万7970円と、さらに安値を更新した。

 国内事業は、ファミリーマートが無印良品を置く棚を減らしたため、ファミマを販路とした売り上げが26億円と半減したことが響き、4%の営業減益となった。ファミマとの取引縮小は「想定外」と投資家は受け止めた。中国の既存店売り上げが2%減ったことも売りにつながった。人気商品の化粧水でライセンス更新の遅れにより品切れが続いたことが原因という。

 とはいえ、営業利益は7年連続で最高となり、全体としてみれば業績は決して悪くはない。

BusinessJournal編集部

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