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望月理恵子「耳が痛い食の話」

ビール以外でもビール腹になります!間違いだらけ&病気を招く「お酒の常識」

文=望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士
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ビール以外でもビール腹になります!間違いだらけ&病気を招く「お酒の常識」の画像1「Gettyimages」より

 仕事のあとのビールは、ご褒美感覚で飲める美味しいものでもありますが、ぽっこりお腹も気になりますよね。

 お酒は百薬の長ともいわれ、健康に良い話もいくつかありますし、体を蝕む話もあります。今回はそんなお酒にまつわるウソ、ホントをご紹介致します。

ビールを避ければビール腹にならない?

 ビールを嗜む方が気になる“ビール腹”。お腹が出るのを避けるためにビールはやめ、ワイン、焼酎、日本酒……と変えているという方もよく耳にします。

 しかし、それでビール腹を避けられるのでしょうか。

ビール腹の原因って?

「ビール腹=ビールの飲みすぎ」と思う方も多いですが、ビールだけでなくアルコール飲料を飲めば“ビール腹”になるリスクはあります。それは、ビール腹はビールを飲んだからではなく、ぽっこりお腹がビールの樽のような形をしていることが由来で、「ビール樽腹」ということなのです。

 確かにビールを飲むと、炭酸でお腹が膨れたり、食欲が増して食べすぎたりすることでお腹が出やすくなります。しかし、それは他のお酒を嗜むことでもいえること。アルコールは食欲を増進させたり、脳を麻痺させ満腹感を感じにくくさせたりして、内臓脂肪型肥満をつくる傾向にありますので、どんなお酒もビール腹になりやすくさせます。

 さらに、ほとんどの消化管に悪影響を及ぼすので、逆流性食道炎や栄養吸収障害、さらに肝臓に脂肪が溜まる「脂肪肝」や肝臓に炎症を起こす「アルコール性肝炎」、膵臓に炎症を起こす「膵炎」など、さまざまな病気を発症させるリスクがあります。

お酒にまつわる噂って本当?

 お酒は適量(ビール中ビン1本、日本酒1合、ワイン180ml)であれば、善玉コレステロールのレベル/値を上げたり、爽快感を得ることができたりすることは証明されています。

 ほかにもお酒に関する良い情報は世の中に氾濫しています。

 たとえば、「赤ワインを飲めばアンチエイジングになる。心疾患を予防する」ということを耳にしたことはないでしょうか。確かに、赤ワインにはポリフェノールが多く含まれており、そのような働きが期待できます。

 また、「白ワインは有機酸が多く腸内環境を整える」「日本酒は保湿成分であれるアミノ酸や米麹が多く美白・美肌に良い」「果実酒は食欲を増進させる」といった、お酒の種類によってさまざまな働きがあります。

望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士

望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士

株式会社Luce代表、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員。ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活動をおこなっている。

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