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高橋暁子「ITなんかに負けない」

TikTokが瞬く間に若者のインフラになった、中高年が想像もつかない“理由”

文=高橋暁子/ITジャーナリスト
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TikTokが瞬く間に若者のインフラになった、中高年が想像もつかない“理由”の画像1TikTokのアプリ起動画面

 2018年に一番勢いがあったSNSの一つが、TikTokだろう。

 ICT総研の「2018年度SNS利用動向に関する調査」(2018年12月)によると、日本におけるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用者数は年々増加しており、2018年末には7523万人に達する見込みだ。2017年末の国内ネットユーザーは1億12万人と推定され、SNS利用者数はそのうち72.1%に当たる7216万人だった。SNS利用者数には10~20代の若年層が多かったが、SNS利用が当たり前となり、40~60代以上に利用が拡大している。

 SNSの利用率は、LINEが80.8%でトップ。コミュニケーションインフラとしての地位を獲得したと言えるだろう。続いてTwitterが42.8%、Instagramが35.8%、YouTubeが34.0%、Facebookが31.2%、Skypeが8.4%、TikTokが7.1%となった。昨年との比較ではInstagram、LINE、Twitterの利用率が伸びているのに対して、Facebook、Skypeは伸び悩んでいる。Instagramの利用率が急増したほか、昨年はランキングに入っていなかったTikTokがランクインしている。

 では、なぜTikTokは人気が出たのか。2019年はどのようなSNSが人気が出るのかについてみていきたい。

テキストから動画へ変わるコミュニケーション

 コミュニケーション手段は、年々変化している。パソコン、インターネットの普及や、スマートフォンへの移行によってコミュニケーションは大きく変わってきた。

 スマホが広い年代に普及したことで、専用のアプリがあるSNSが利用しやすくなり、SNSユーザーの裾野が広がった。まずmixiの長文テキストの時代から、Twitterのように短いテキストになった。その後、「いいね」だけでコミュニケーションできるFacebookが流行し、写真・動画でコミュニケーションできるInstagramが流行した。

 テキストは誰でも書けるわけではなく、人を選ぶ。その点、写真や動画なら直感的に楽しめる。そして、「いいね」だけでコミュニケーションできれば、コミュニケーションにも手間がかからなくなる。このように、多くのユーザーが利用するようになったことで、誰でも簡単に使えるSNSが支持されるようになってきているのだ。

高橋暁子/ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授

高橋暁子/ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授

書籍、雑誌、Webメディアなどの記 事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。 SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などが専門。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎) など著作多数。NHK『あさイチ』『クローズアップ現代+』などメディア出演多数。令和 三年度教育出版中学国語教科書にコラム掲載中。


高橋暁子公式サイト

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