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集団訴訟サイト「MatoMa」、運営者に弁護士法違反疑惑浮上…顧問先企業に対し訴訟呼びかけ

文=編集部
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 現役弁護士が集団訴訟をサポートするウェブサイトを立ち上げたが、それが弁護士法や弁護士職務基本規程などに抵触する可能性があると指摘されている。

 弁護士法人NX法律事務所(代表弁護士:今井健仁、小林幸平)は、情報商材企業・WOSS社と法律顧問契約を締結し、法務の助言や紛争処理の業務を行っている。当然、WOSS社の企業機密に触れる立場にある。

 昨年、集団訴訟サイト「MatoMa(運営元:株式会社MatoMa)」が立ち上がり、そのプラットフォームを介してWOSS社に対して「集団訴訟を起こす」としているが、MatoMaの代表者はなんとNX法律事務所の今井弁護士であることが明らかになった。都内の弁護士は、この事案に対して、「現役の弁護士がこんなことを行うことは理解に苦しむ。当然、弁護士法や弁護士職務基本規程に抵触する。場合によっては懲戒もあり得る」と語る。

 今井弁護士はなぜMatoMaを立ち上げ、自身の顧問先であるWOSS社に対する集団訴訟を呼びかけているのだろうか。

 WOSS社に対してMatoMaが集団訴訟を呼びかけている関係上、両者は敵対関係にある。

 WOSS社の代表者は、顧問契約を結んでいるためNX法律事務所に相談にいくことはよくあったが、まさかそこが敵の本陣であることは想像もしなかったという。それは、NX法律事務所の表札に「株式会社MatoMa」の名前が記されていなかったため、気づかなかったのだ。

 WOSS社は今井弁護士がMatoMaを運営していることを知ると、当然、抗議を行った。抗議先はもう一人の代表弁護士であり、普段、WOSS社の案件を担当している小林弁護士であった。

 小林弁護士の主張は、「MatoMaの運営は今井弁護士が勝手に行っていることで、NX法律事務所とは関係がない」というものであった。しかし、NX法律事務所と株式会社MatoMaは部屋が明確に区切られているわけでもなく、弁護士職務基本規程上、同一事務所内の他の弁護士の法務と利益が相反する業務は行ってはならないし、そもそもMatoMaの事務担当者は同一人物であるため、WOSS社の機密が漏洩する恐れもある。

BusinessJournal編集部

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