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安倍首相の後援者多数「桜を見る会」、名簿破棄で証拠隠滅…消費増税の一方で税金5千万円

文=編集部
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2019年の「桜を見る会」の様子(写真:つのだよしお/アフロ)

 内閣総理大臣主催で毎年4月に新宿御苑で開催されている「桜を見る会」。著名人が多く参加することでも話題の会をめぐり、“安倍政権による私物化”が叫ばれている。

 11月12日付北海道新聞記事によると、今年の桜を見る会の参加者は約1万8200人で支出額は5518万円だった。参加者は2016年(約1万6000人)から17年(約1万6500人)、18年(約1万7500人)と増え続け、19年に初めて1万8000人台に上っている。

 また、税金で賄われる支出額も16年(4639万円)、17年(4725万円)と上がっており、18年(5229万円)には5000万円台を突破した。19年は5500万円を超えており、20年分として内閣府などは5728万円(概算要求額)を求めているという。参加者、支出額ともに年を追うごとに右肩上がりで推移していることがわかる。

 この桜を見る会をめぐって野党側は、安倍晋三首相の後援会関係者が多数招かれていることから、「私物化だ」と追及する姿勢を示している。10月に、立憲民主党の初鹿明博衆議院議員が概算要求額や開催意義についての質問主意書を提出。安倍首相は答弁書の中で、「テロ対策の強化や混雑緩和のための措置などの近年に講じた改善点を反映させるなど、実態に合わせた経費を計上した」「内閣総理大臣が各界において功績、功労のあった方々を招き、日頃の御苦労を慰労するとともに、親しく懇談する内閣の公的行事として開催しているものであり、意義あるものと考えている」と回答している。

 有識者からも批判が寄せられており、元大阪市長の橋下徹氏はツイッターで「消費税も増税し、まだまだ予算の無駄を削る必要がある中、こんな会の予算は真っ先に切るべき」と提言。また、ネット上でも「こんなお祭りに国民の税金が使われること自体、大いにバカげているし、怒りを感じる」「桜が見たいなら私費でお願いしたい。それなら誰が来ても文句はない」といった声が続出しているほか、「今年は自然災害が相次いだのだから来年は中止にしてほしい」という意見も見られた。

 桜を見る会では芸能界からの意外な招待客が話題になることもあり、今年はアイドルグループのももいろクローバーZや、お笑いコンビのメイプル超合金らが出席している。また、昨年の開催時にはタレントの木下優樹菜と夫でお笑い芸人の藤本敏史(FUJIWARA)が参加したが、木下はのちにバラエティ番組で、安倍首相へのあいさつの際に夫婦ゲンカをしてしまい、安倍首相に「まぁまぁ、落ち着いて」となだめられたことを明かしている。

 木下によると、夫の「顔でかいからや」というギャグを引き出そうと会話を振ったが、藤本が真面目なリアクションで返したため、思わず「おい! 振ってるんだからちゃんとやれよ!」とブチギレしてしまい、安倍首相に仲裁してもらったという。

 ちなみに、桜を見る会への招待を“辞退”したことで話題を呼んだのは、お笑い芸人の千原ジュニアだ。今年4月に『Abema的ニュースショー』(AbemaTV)に出演した際、「知らんおっさんと見たないわと思って断った。これも世代なんですかね?」と明かしている。

BusinessJournal編集部

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