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兵庫県警車両、高速道路で当て逃げ疑惑…組織ぐるみで事故隠蔽か、運転者の処分せず

文=編集部
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接触の瞬間(小太郎さんツイッターアカウントより)

 2017年6月に東名高速道路上であおり運転の末に夫婦2人を死亡させる事故が起き、世間に大きな衝撃が走った。この事故を機に、あおり運転に対する厳罰化を求める声が高まり、同時にドライブレコーダーを装着するクルマが増えるなど、社会に与えた影響は甚大だった。

 さらに今年4月には、東京池袋で暴走の末に母子2人を死亡させ運転者本人を含む10人が重軽傷を負った事故では、事故を引き起こした運転者に対して厳罰を求める署名が約40万筆も集まり、危険な運転に対する世間の関心が高まっていることをうかがわせた。

 それでも、なお危険運転はなくならず、警察庁は悪質な運転に対しては、免許停止ではなく免許取り消しもできるように制度を改正することを検討し始めた。

 そんななか、事故を取り締まるべき警察が、衝撃的な危険運転によって事故を起こしながら、被害者を放置して逃走する事件を起こした疑いが浮上している。

 小太郎さん(@CyrkNhBLZodQi69)は、第2京阪道路の走行車線を時速80~85キロで走行中、追い越し車線を走るクルマが追い抜きざまに車線変更してきて接触し、あわや大事故となる危険運転の被害に遭った。しかし、その車両は停車することなく走り去った。

 この“当て逃げ”を行ったのが、兵庫県警甲子園警察署の捜査車両だというのだ。

 同車両の運転者は、事故の約30分後に自ら管轄の京都府警に連絡を入れたようだが、警察はこの事故を小太郎さんの自損事故として取り扱い、運転していた警察官を処分していないという。

 小太郎さんは以下の3点を兵庫県警に要求したが拒否されたため、ドライブレコーダーの映像をツイッター上に公開した。

1.当事者の行政処分(救護義務違反、逃走、危険運転について)

2.自ら報道機関に連絡、映像提供、謝罪

3.こちら(小太郎さん)に対する謝罪文の送付

 Business Journal編集部が兵庫県警に事実関係を問い合わせたところ、当初は「回答するか検討中」と返答。約1時間ののちに、「対応しないことにした」との連絡があり、回答を拒否した。

 仮に疑惑が事実でない場合、警察に対する業務妨害、もしくは名誉棄損などが成立する可能性もあるため、通常は慎重に事実関係を確認し、事実か否かを公表する。だが、兵庫県警はそれすらも拒否したわけだ。

 小太郎さんは当編集部の取材に対し、運転していた警察官も判明しており、「同署員と2名で走行中、ジャンクションで後方確認せず側道に入ろうと車線変更した」と事故を起こしたことを認める発言をしていると明かす。それにもかかわらず、兵庫県警は被害者に対しても謝罪すら拒否し、組織ぐるみで事故を隠蔽しようとしているかのように見える。

 道路交通の安定を守るためには、公平な取り締まりが大前提であるが、高速道路上で事故を起こした上、必要な措置を講じることなく逃走した警察官を、なんら処分しないような警察が、果たして社会の信頼を受けられるのだろうか。兵庫県警には、誠意ある対応を求めたい。

BusinessJournal編集部

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