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ラミー、バッカスはなぜ減ったのか?激ウマチョコ菓子リニューアルの真意をロッテに問う!

文=編集部
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2020年冬季版は共に10月13日に発売された、ロッテのチョコレート菓子「ラミー」と「バッカス」。50年以上の歴史を持つ“本格洋酒チョコレート”で、今年のキャッチコピーは「それは、大人がときめくチョコレート。」となっている。

 菓子メーカーのロッテが毎年冬季限定で発売しているチョコレート商品「ラミー」と「バッカス」。ラミーはラムレーズンと生チョコが入ったチョコレートバー、バッカスはコニャックを含むブランデーをチョコレートで包んだものであり、ファンが多い人気商品だ。

 こちらの両商品、今年も10月13日から販売されているのだが、その“異変”が、ネット界隈をざわつかせている。

 というのも今年からリニューアルされた両商品、従来とは包装が変わっただけでなく、なんと量が少なくなってしまったというのである! 特に話題となっているのはラミーで、昨年までは銀紙に包まれたチョコレートバーが1本標準45gで2本入っていたのに対し、今年は個包装パックに入って1本標準26gの3本入りに。つまり、ざっと45g×2本で計90gだった昨年に比べ、今年は26g×3本の78gで、およそ12gも少なくなっていることになるのだ。

 バッカスも、以前は紙のトレーであった部分がプラスチック製に変更されており、それに伴い12粒から10粒に変更されている。

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昨年版に比べおよそ12gも減ってしまったラミー。

「なんで減ったんですか?」勇気を出してロッテに聞いてみた

 こうした変更についてネット上では、「ラミーが小さくなってる…」「ラミー、3本入りって増えてるじゃん、ってワクワクしながら買ったら減ってた」「バッカス、2粒少なくなって悲しい」と、落胆の声が殺到。ごく一部には「ラミー、確かに小さくなったけど食べやすくなった」「小分けになったの便利」という声もあるものの、残念に思う人が大半のようだ。

 長い歴史を持つ商品であれば菓子に限らず、原材料費の高騰やそもそも社会一般の物価上昇によって、以前より内容量が減ってしまった……というのはよくある話。とはいえこの9月にも、ネスレ日本が発売する人気チョコレート菓子「キットカット」の“減量リニューアル”が話題になったばかり。こちらは、キットカットミニで1枚あたりの重量が11.6gから9.9gへと減少してしまった。

 天下の老舗菓子メーカー・ロッテをして、今回の悲しきリニューアルを決断せしめた要因とは果たしてなんなのか。同社広報部に泣きながら問い合わせたところ、担当者さまより以下の真摯なる回答を得たのであった。

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12粒から10粒へと減ってしまったバッカス。
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ラミーは、「みずみずしいラムレーズンと生チョコをとじ込めた絶妙のハーモニーが楽しめる大人の洋酒チョコレート」とのこと(ロッテ公式サイトより)

「利便性や品質の向上」と「お客様にお買い求めいただきやすい価格の維持」の両立を目指した結果

「弊社では、『ラミー』『バッカス』をさらに多くの方にお楽しみいただきたいと考え、主にまだお召し上がりいただいたことがない方のトライアルを喚起するため、スタイリッシュで高級感を付与したデザインにリニューアルしました。また、リニューアル実施にあたり、ラミーおよびバッカスを長年ご愛顧いただいているお客様にご意見をいただいたところ、『ラミーは1本が大きすぎて食べきれない』『バッカスのパッケージはリクローズできないので不便』といったご不満点を頂戴したため、食べきれるサイズ、リクローズできる包装にそれぞれ設計を見直しました」

 つまり、ラミーが個包装パックで2本から3本に小分けされ、バッカスが紙のトレーからプラスチック製のものに変わったのは、消費者からの声を受け利便性を向上させたということのようだ。

 一方で内容量の減少については、「チョコレート製品に関するさまざまな原料が高騰する背景もあり、『利便性や品質の向上』と『お客様にお買い求めいただきやすい価格の維持』の両立を目指した結果」とのことで、顧客満足度の最大化と営利企業としての利益確保との間で揺れ動く、ロッテの苦しい乙女ゴコロが垣間見えたのであった。

 とはいえ、内容量減の代わりに商品クオリティを向上させたそうで、ラミーはチョコレートの厚みを1mm増したことで食べごたえが強化され、バッカスはチョコレートに包まれたブランデー中のコニャックの割合を51%から60%に増加させ、味わいの豊かさが増しているのだという!

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ローマ神話のワインの神の意を持つ「バッカス」。

ロッテ側は、減量を嘆くネット上の声も把握済み

 また、ネット上の声については同社もすでに把握していたそうで、「内容量やデザインなどの変更について、消費者調査を通じてご意見をいただいた」とのこと。続けて、「両商品がこれほどまでに皆様から深く愛されていることを再認識し、大変ありがたく感じております。ぜひ新しい『ラミー』『バッカス』もご愛顧いただければ幸いです」と、これまでと同じように両商品を愛してほしいとの切ない訴えをたまわったことも付言しておきたい。

 原材料費高騰などの諸事情によって、今回のような“減量処置”がなされてしまうのには、致し方ない側面もあろう。SNSの発達によってユーザーの声がメーカー側に伝わりやすくなった昨今。我々消費者としては、言いたいことは言いつつも、愛する美味商品を味わい続けられる幸福をかみしめたいものである。虫歯にはならないように気をつけつつ……。

(文=編集部)

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