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片田珠美「精神科女医のたわごと」

小室圭さん夫妻、皇室の経済的支援に依存か…危機感がない理由、次の司法試験合格に暗雲

文=片田珠美/精神科医
小室圭さん夫妻、皇室の経済的支援に依存か…危機感がない理由、次の司法試験合格に暗雲の画像1
宮内庁のHPより

 秋篠宮家の長女、眞子さんの夫である小室圭さんは、またもやニューヨーク州司法試験に落ちてしまった。だが、不合格が判明した後も、“恋人つなぎ”でニューヨークの街を楽しそうに歩く小室夫妻の姿が写真に撮られており、一見したところ危機感も切迫感も感じられない。

 3度目の司法試験まで3カ月もないというのに、死に物狂いで勉強しなくていいのだろうかと不思議に思っていたのだが、4月28日発売の「週刊新潮」(新潮社)に掲載された『「眞子さん」に生前贈与!?』という記事を読んで、「なるほど、そういうことだったのか」と腑に落ちた。

 記事によれば、初孫の不慣れな異国での生活を案じられた上皇ご夫妻が、眞子さんのために私的な財産を譲り渡されることを考えておられるという。とくに上皇后さまは、小室さんが司法試験に失敗したことによる夫婦の窮状にお心を砕かれているようだ。そのため、密かに上皇ご夫妻からの私的な財産の譲渡が計画されているらしい。

 もしこの報道内容が事実だとすれば、こうした“ロイヤルサポート”が初孫の眞子さんを心配する優しいお気持ちによるものだとしても、また税法上も適正に処理されるとしても、好ましいことなのだろうかと懸念せずにはいられない。というのも、上皇ご夫妻、とくに上皇后さまは知らず知らずのうちにイネイブラー ( enabler )になっておられるように見えるからだ。

自立を阻害するイネイブラー ( enabler )

 イネイブラーとは、依存症患者の周囲にいて、薬物やアルコールを購入するお金を与えたり、不始末の尻ぬぐいをしたりする人物であり、「支え手」と訳されることが多い。

 イネイブラー本人は、依存症から抜け出す手助けをしているつもりである。だが、実際には正反対の結果を招く場合がほとんどで、その典型ともいえるのが女優の三田佳子さんだろう。

 2018年に三田さんの次男(当時38歳)が、覚せい剤取締法違反の罪で4度目の逮捕・起訴となったとき、三田さんが300万円の保釈金を支払ったとの報道が流れ、「甘すぎる」という厳しい声が上がった。それまでも逮捕のたびに三田さんが保釈金を支払ってきており、かなり多額の小遣いを次男に渡していたとも報じられた。さらに、次男は女性問題や暴力沙汰をしょっちゅう起こしていたのに、ほとんど表沙汰にならなかったのは、そのたびに三田さんが示談金で解決してきたからだとの報道も一部であった。

 一連の報道が事実とすれば、三田さんは次男にお金を与えるだけでなく、次男が次々に起こすトラブルを処理することを続けてきたわけで、典型的なイネイブラーと考えられる。

 イネイブラー本人は、依存症から抜け出す手助けをしているつもりなのだろうが、実際には正反対の結果を招く場合がほとんどだ。三田さんも、次男が惨めな思いをしないように、そして犯罪に手を染めないようにという親心から、多額の小遣いを渡していたのだろう。しかし、それが覚せい剤を購入するために使われたわけだから、むしろ依存症を助長したといえる。

 もちろん、小室さん夫妻は薬物依存症ではない。だから、三田さんの次男と同列では論じられない。だが、心配してお金を渡し、不始末の尻拭いをすることが、かえって本人の自立を阻害しかねないという点では共通している。

 小室夫妻への支援が自立を阻害しているのは、これまでの経緯を見れば明らかだ。司法試験に落ちても、“ロイヤルサポート”で何とかしてもらえるという甘い認識があるから、試験勉強に必死で取り組む姿勢が伝わってこないのではないか。

 もっと厳しい見方をすれば、小室夫妻は薬物に依存しているわけではないにせよ、“ロイヤル特権”には依存しているように見える。この依存から抜け出さなければ、小室夫妻は自立できないだろうし、小室さんが司法試験を何度受けても合格はおぼつかないだろう。

 上皇ご夫妻は、ご自身がイネイブラーになっておられるという自覚をお持ちになることが必要だ。そのうえで、いい年をした孫への経済的支援はおやめになるべきである。

(文=片田珠美/精神科医)

片田珠美/精神科医

片田珠美/精神科医

広島県生まれ。精神科医。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。京都大学非常勤講師(2003年度~2016年度)。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析学的視点から分析。

Twitter:@tamamineko

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