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経由するだけで購入ポイント数倍!? ポイントモールはこう使え!

amazon、Tポイント…ポイント数倍になる賢いお買い物術?

文=松岡賢治/フィナンシャル・プランナー
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amazon、Tポイント…ポイント数倍になる賢いお買い物術?の画像1「T-MALL HP」より「ポイントモール」を利用したことがあるだろうか?

 ネット上の店舗でショッピングをするときに、ポイントモールを経由すると、直接店舗で購入するよりも多くのポイントがもらえる仕組みになっている。ポイントモールを運営しているのは、クレジットカード会社をはじめ、ポイントサービスを提供している会社やマイレージサービスを提供している航空会社などがある。

 クレジットカード会社のポイントモールの場合、まずポイントモールに入ってから、リンクが貼られているサイトに移行してショッピングをすると、通常のカードのポイントの2~3倍のポイントがもらえる。例えば、MUFGカードを使ってamazon.co.jpで買い物をする場合、直接amazon.co.jpのサイトで買うとグローバルポイントは1000円につき1ポイントしか貯まらないが(実質的な還元率は約0.5%)、三菱UFJニコスが運営しているモール「POINT名人.com」を経由すると、2倍のポイントがもらえることになっている。

 また、「ANAマイレージモール」やTポイントを提供する「T-MALL」の場合は、モールを経由すると、ANAマイレージやTポイントの加盟店からもらえるマイレージやポイントに加えて、それぞれのモールの利用分が上乗せされる。上乗せされるマイレージやポイントの率は、購入先の店舗によって異なる。

 いずれも、ポイントモールを運営している会社のクレジットカードや、ポイントカードを保有していないと、モールを利用することはできない。

 なぜモールを経由するだけで、ポイントが上乗せされるのか? 

 その背景としては、いわゆる「アフェリエイト」(成功報酬)ビジネスが成り立っているからである。クレジットカード会社であれば、自社カードの会員を、提携先のサイトやショップに送客して、提携先でショッピングが行われれば、提携先から手数料がもらえる仕組みになっている。その手数料の一部を、ポイントの上乗せという形で会員に還元しているわけだ。

 このように、単にネット店舗で買い物するよりも、ポイントモールの経由はひと手間かかるものの、ポイント獲得では有利になるので利用価値はある。しかし、利用自体はそれほど一般的に広がってはいない。その理由としては、モール内に買いたいモノを売っている店舗がないことがある。せっかくモールに入っても、買いたいモノがなければ、経由した手間が無駄になってしまう。

 それが続けば、だんだん利用しなくなる。さらに、品揃えは豊富でも、そもそもの価格が割高であるケースもある。一見、定価よりも安く販売されていても、楽天市場で探したらもっと安く売っている店があった、といった場合である。それでは、多少のポイントの上乗せがあったとしても、実際は損をしていることになってしまう。

 では、確実に得をするためにはどうするのか?

 割安な商品が豊富にそろっているサイトと提携しており、かつ、モール経由で上乗せされるポイントが多いものを利用することが大切だ。また、amazon.co.jpのように、独自のポイントがあまり付かない総合サイトと提携しているかどうかも重要となる。

 以下、オススメできるモールを挙げてみよう。

POINT名人.com (運営会社:三菱UFJニコス)

 カード会社系のポイントモールとしては最大規模で、MUFGカード、DCカード、UFJカード、NICOSカード、JAカードのユーザーなら利用できる。上乗せされるポイントはそれぞれのカードが提供しているポイント。楽天市場やamazon.co.jp、ZOZOTOWN、ビックカメラ.comと提携しており、ポイントはそれぞれ2倍、Yahoo!ショッピングでは3倍となる。

永久不滅.com (運営会社:クレディセゾン)

 amazon.co.jp、ZOZOTOWN、ビックカメラ.comなどでの利用では、1~2倍と上乗せは少ないが、キャンペーンを数多く開催する。7月から8月まで、無印良品、Yahoo!ショッピング、amazon.co.jp、ユニクロ、楽天市場で、+1倍となるキャンペーンを実施していた(開催日は1日だけのケースも)。セゾンカードを持っていない人でもポイントを貯めることができ、その場合、貯まったポイントはamazon.co.jpのギフト券と交換することができる。

P-oneモール(運営会社:ポケットカード)

 P-oneカード保有者が対象。参加店舗数は100店程度と少ないが、ポイントの上乗せ幅が大きい。Yahoo!ショッピングやビックカメラ.comでは、4倍ポイントが加算される。家電やAV商品が安く買えるオンラインショップもカバーしている。

T-MALL(運営会社:カルチュア・コンビニエンス・クラブ)

 TSUTAYAほかのTポイントが貯まる。百貨店、スーパーや家電、パソコン関連の店舗が充実している。例えば、7月31日までダイエーネットショッピングを利用すると、利用金額200円につき4ポイントがもらえた(通常2ポイント)。また、Joshinネットショッピングなら、7月30日までは利用金額200円につき2ポイントもらえる(通常1ポイント)。

ANAマイレージモール(運営会社:ANA)

 ANAカード・ANAマイレージカードで利用できるショッピングモール。ほかのモールに入っていない店舗も多く、バラエティーに富んでいる。証券会社やFX会社の口座開設のほか、ゴルフ予約サイトでの予約、英会話教室への入会などで、ANAマイルを貯めることができる。さらに、映画館「ユナイテッド・シネマ」で座席予約すると、100円で1マイルを貯められるなど。

 紹介したように、ポイントモールでは頻繁にキャンペーンが行われている。利用すれば、さらにお得になる。まずは、自分が貯めているポイントが効率よく貯まるモールを探して、店舗のラインナップをチェックし、積極的に活用したい。
(文=松岡賢治/フィナンシャル・プランナー)

松岡賢治/フィナンシャル・プランナー

松岡賢治/フィナンシャル・プランナー

1963年生まれ。89年東京都立大学(現首都大学東京)法学部卒業。証券会社のリサーチ部門等を経て96年独立、97年ファイナンシャルプランナー資格を取得。クレジットカードをはじめ資産運用・投資関連等の記事を執筆。著書に『ロボアドバイザー投資1年目の教科書』。AllAboutガイド。

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