有馬記念、武豊とキタサンブラックは、今回も孤高の逃亡者となれるのか? 最高の枠は「あの馬」?【展開考察】
21日、東京・品川プリンスホテルで公開枠順抽選会が行なわれ、第61回有馬記念(G1)の出走馬並びに枠順が確定した。
今年の有馬記念のアンバサダーを務めるニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手を始め、有馬記念に出走する各馬の関係者が一堂に会した「運命」の枠順抽選会。そのハイライトは、やはり1番人気が濃厚なキタサンブラックの枠順が決定した瞬間だった。
これはもはや天運、いや、「天命」と述べるべきか。キタサンブラックの主戦・武豊騎手が引いた枠番は、またしても「1枠1番」。キャリア14戦で5度目の”指定席”であり、過去4度は天皇賞・春、ジャパンCを含む4戦4勝である。
人気面において、枠順如何によってはサトノダイヤモンドとの一騎打ちが予想されたが、これで間違いなく一本被りの人気となるだろう。結果はともかく、今年の主役はこの馬が務めることになりそうだ。
さて、キタサンブラックにとって「1枠1番」が最高の相性を誇っていることは紛れもない事実だ。だが、こと有馬記念の1枠1番は「過去10年で1勝」と特別相性が良いわけではない。勝ったのは、2010年のヴィクトワールピサまで遡る。
その上で今回はキタサンブラックを中心に各馬の枠順を踏まえ、展開を予想したい。
まず展開面で「キタサンブラックが逃げられるか否か」という点は、今年の有馬記念を占う上で大きなカギを握っているといえるだろう。
今年のキタサンブラックは3着に敗れた宝塚記念を除いて、ずっと楽にマイペースの競馬に持ち込めている。各陣営にも思うところはあるはずだ。ただし、普段逃げない馬が強引に競り掛けてくるイレギュラーは考えても仕方がないので、ここでは無視したい。
また、大前提としてこの秋の京都大賞典の競馬を見る限り、キタサンブラックがハナにこだわらない可能性が存在する。ただし、1枠1番という枠なのである程度は出していかないと囲まれて何もできなくなる可能性があることも確かだ。
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