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スマホで外出先から家電操作、規制緩和で生活に変化?できる/できないことを整理

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スマホで外出先から家電操作、規制緩和で生活に変化?できる/できないことを整理の画像1「Thinkstock」より
 経済産業省が「電気用品の技術上の基準を定める省令」について解釈を改め、5月10日から新解釈が適用されることとなった。この聞き覚えのない省令の解釈が変わったことで、私たちの生活にどう影響があるのかといえば、一部の家電が外出先からスマートフォンで操作できるようになるという。

 この省令は、家電が原因の火災や感電などの事故が起こらないようにすることを目的につくられたもので、これまでは赤外線リモコンなど、遠隔といっても機器が見えている範囲の近距離で操作する方法だけが許可されていた。それが変更となったことで、外からインターネット回線経由でスマートフォンを使って家電を操作することができるようになるのだ。

●時代に合わない規制を改訂

「スマートフォンからの家電操作は前からできたはず」と思う人もいるかもしれない。また、実際に外出先から家電を操作できるシステムを利用しているという人もいるだろう。家電自身に遠隔制御機能をつけてはいけないけれど、家電を制御する装置を別に用意すればよいだとか、いろいろな事情はあるのだが、端的にいえばスマートフォンからの家電操作については「電源をオフにするのはOKだけれど、オンはNG」とされていた。

 このおかしな状態が注目されたのは、2012年後半だ。パナソニックがスマートフォンのアプリを利用して電源をオン/オフできるエアコンを発売しようとしたところ、この規制にひっかかると指摘されてオフ機能のみに切り替えて発売された。そのあたりから時代に合わない規制なのではないかと話題になった

 最近では「スマート家電」「スマートハウス」と名付けられた製品が増え、スマートフォンやインターネットを活用してこれまでとは違った利便性を打ち出そうとしている。この改訂でやれることが増え、さらに便利な家電が増えることが期待できそうだ。

●条件は安全であること

 遠隔操作を許可する条件は、ざっくりといえば安全であることだ。外出先からの操作しか受け付けないだとか、途中で回線が切れた時に操作できなくなるというようなものは、もちろんNG。同時に2カ所以上で操作できてはいけない、外からの操作よりも実際に家にいる人の操作が優先されなくてはいけない、家にいる人がスマートフォンからのコントロールをオフにできること、など細かなルールが盛り込まれた上で、製品出荷時にはスマートフォンからのコントロール機能はオフにしておくこととされている。

 安全面を中心に9項目の条件が定められており、すべてを満たさなければならないという。また、電気ストーブなど遠隔操作した場合に事故が起こりやすい家電への利用は禁止されている。

 なんでもスマートフォンからお手軽操作というわけにはいかなそうだが、とりあえず帰宅に合わせてエアコンで部屋の温度を整えるというような、便利な使い方ができる製品はたくさん出てきそうだ。
(文=エースラッシュ)

BusinessJournal編集部

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