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パチンコ消滅の危機!? 旧MAX機の撤去に胸騒ぎを感じた2017年の初打ちを振り返る

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 競馬では「1年の計は金杯にあり」といわれるが、それはパチンコパチスロも一緒だ。初打ちで「勝つか負けるか」「どのような立ち回りをしたか」は、その1年に影響を与える「非常に重要なもの」と私は捉えている。

 そんな重要な「初打ち」は、例外なく正月休みに実行される。私の仲間うちでは常識化された「儀式」のようなものだ。だからこそ2017年も、当然のように実行された訳だが……。

 今年の実戦を終えた感想は、勝ち負けに関するものではない。パチンコ店の”急激な変化”に対するものである。

 昨年の12月でパチンコ旧MAX機が完全に撤去された状態。その影響が少なからずあることは予想していたが「パチンコの存続にまで関係するものではない」と私は考えていた。

 しかし、実際に旧MAX機が撤去されたホールへ行ってみて「旧MAX機の完全撤去が与える影響は想像以上に大きいのかもしれない」と思わざるを得なかったのである。

 最初に感じたのは「稼働状況」に対する不安。この日、私たちは昼過ぎに向かったにも関わらず「まったく台を選べない」という最悪の状況を回避できたのだ。

 私たちが向かった店は近隣では有名な大型店。新台導入時や、週末・祝日などは空き台を探すことが難しい人気店だ。特に正月は混み合う印象があり、朝から並んだにも関わらず目当ての台を確保できなかったこともある。

 この日も決してガラガラという訳ではなかった。ただ、正月の昼過ぎという混み合う時刻であるにも関わらず「新台」・「看板機種」には複数の空き台が存在している。

 幸運にも、そのようなラッキーな瞬間に店へ入った可能性もあるだろうが、私の感想は「単純に客が少ないのでは?」というものであった。

 その後も「旧MAX機撤去の影響」を痛感することになる。旧MAX機の撤去の対策として、すでに設置されているミドルスペック機が増台されている店内。人によって感想は違うだろうが、私の印象は「その影響で打つ機種が減った」というものであった。

 私の仲間も同じ感想を持ったようだ。これまでのように「数台に亘って粘る」立ち回りをする人間は現れなかった。4人中3人が1台目で終了し、パチンコからパチスロに移動していた私も、収支がプラスになった時点で早々と終了させていたのだ。

 パチンコ・スロットで味わった歓喜、悔しさは酒にぶつけるのが我々の流儀。初打ち後は新年会も兼ねているため、いつも以上に盛り上がる会なのだが……。

「別にMAX機そこまで好きじゃなかったけど、無くなると打ってみたくなるな。ミドルでも十分って思ってたけど、そんな簡単なことじゃないのかもね」

「それにしても種類が少なくて勝負する気にならなかったよ。このままじゃ離れる人も出てくるだろう」

「スロットの規制に比べれば緩い(パチンコの規制は)と思ったんだけどな。意外とダメージはあるのかも」

「まずは新基準のヒット作を出さないと。今のところ腰を据えて打てる台がないな俺は。しばらくスロットしかやらないかもしれない」

 例年より早めに開催された2017年の新年会は、4人すべてがプラス収支で終わる最高の結果であったにも関わらず「パチンコ業界の存続」についてボヤく重苦しい会になってしまった。

 もちろん、今後は様々な機種が導入される。MAX機とは違った面白さを感じられる台も開発されるであろう。この日、私たちが感じた不安・不満が一蹴される日は遠くない……。

 そう信じたいと思った2017年の初打ちであった。
(文=ロベルト竜馬)

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