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【札幌記念(G2)展望】衝撃の武豊降板! C.ルメール騎手とコンビを組む「新生」エアスピネルが、「2000mの鬼」ヤマカツエースに挑む

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 ここまで金鯱賞の”連覇”を含む重賞5勝だが、その内の4勝が2000mと、この距離には大きな自信を持っているヤマカツエース。前走の大阪杯(G1)では3着に敗れたが、現役王者キタサンブラックに完璧な競馬を披露されての0.2秒差なら、ここでは逆に強調材料になるに違いない。

 昨年の札幌記念では3番人気5着と案外だったが、その頃はG1で大敗が続くなどスランプに陥っていただけに度外視して良さそうだ。昨年の有馬記念(G1)でも距離不安が囁かれる中での4着と、今の充実ぶりは本物。骨太のメンツが揃ったが、主戦の池添謙一騎手と共に秋のG1戦線に向けて落とせない立場となりそうだ。

 ドバイ帰りながら、現役屈指のシルバーコレクターとなるサウンズオブアース(牡6歳、栗東・藤岡健一厩舎)が久々の勝利を狙っている。

 通算21戦でわずか2勝。2着8回が示すように、すでに3年以上勝利がないサウンズオブアース。だが8回の2着の内、G1が3回、G2が4回とその実力は本物だ。今回は3月の海外遠征(ドバイシーマクラシック(G1)6着)明けとなるが、早めに函館入りして入念な調整が行われてきただけに、体調面の問題はなさそうだ。

 鍵を握るのは3歳春以来となる2000mへの対応か。やや忙しい感はあるが、実は数少ない2勝は共に2000m。初の北海道となるものの、父ネオユニヴァースは昨年の覇者ネオリアリズムと同じで、高い洋芝適性を示す可能性はありそうだ。初コンビとなる横山典弘騎手がどういった騎乗を見せるのか、秋に向けて大きな弾みをつけたい。

 この馬の”電撃参戦”が、今年の札幌記念の大きなポイントになるかもしれない。復活勝利を上げたマウントロブソン(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)が夏の名物レースに参戦を表明している。

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