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鮫肌文殊と山名宏和、と林賢一の「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

ポテトチップ、なぜ新味乱発?常時数十種出るも定番圧勝?カルビーさんに聞いてみた

文=鮫肌文殊/放送作家
ポテトチップ、なぜ新味乱発?常時数十種出るも定番圧勝?カルビーさんに聞いてみたの画像1カルビー「ポテトチップス」

 この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は放送作家の鮫肌文殊氏が、次々と新しい味が乱発されるポテトチップの謎について迫ります。

【今回ご回答いただいた企業】
カルビーお客様相談室様

 すい炎になって脂質を制限した食事をしている。普通の成人男子が一日に摂取してよいといわれる脂肪の量が60グラムなのに対し、すい炎患者の場合は30グラム。ちょうど半分の計算だ。

 根が真面目なので、嫁と協力してけっこう真面目に計算して食事制限を行っていたら、今度は医者から「コレストロール値が低すぎる。これじゃ、栄養失調だ」と怒られてしまった。なんでもコレストロールというのは今では生活習慣病の原因の代名詞のように使われているが、もともとは戦後、日本の子供たちの栄養状態を改善するために導入されたものだったらしい。コレストロール値が低い=栄養失調児童というわけで、脂を制限し過ぎたせいで欠食児童扱いとは、まさにトホホのホである。

 そんな脂質制限食生活を送っていても、やはりたまにはジャンクフードが食べたくなる。最近はダイエット用に脂質が少ないレトルト食品がたくさん出ていて、脂たっぷりのカレーなども、美味くてなおかつ脂質が通常品の5分の1という、まるですい炎患者のためにつくられたようなものが発売されていて重宝している。

 しかし、ポテトチップスだけは別だ。油で揚げているのだから当たり前なのだが、脂質の量が半端ではない。一袋食べ切ってしまうとそれだけで一日の摂取量を超えてしまうような、油まみれの恐ろしい商品さえある。ごくごくたまに、カロリーが気になる女性用にノンフライのポテトチップスも売ってはいるのだが、数は少ない。毎日コンビニのポテトチップスコーナーに行っては「ノンフライの製品ないかな~」と探す日々。

 するとひとつ、気がついたことが。最近、カルビーのポテトチップスの新製品が多すぎるのだ。ものすごい頻度で短期間に新しい味を連発しているように思えるのだが、いったいどのくらいのペースで新しい味を出しているのだ。だから直接、株式会社カルビーお客様相談室に聞いてみた。

「最近、カルビーのポテトチップスの新しい味を乱発しすぎじゃないですか?」

担当者 今は(新しい味が)すごく多いですね。私が把握できないくらいと言いますか、期間限定の中でも1カ月くらいで終わってしまうものだったり、中にはコンビニ限定、スーパーさん限定、ドラッグストアなんかで主に販売するものもあったりなど、本当に今、多いです。あとは、コンビニの中でも、セブン-イレブンさんですとか、それぞれのコンビニさん限定のものですとか、期間限定、地域限定ですと常に20~30種類の商品があるかと思います。だいたい期間限定のもので、新しい味として出させていただいているものですと、3カ月くらいの周期で変わっていったりします。

–ここ数年で、新しい味で生き残ってる味はありますか?

担当者 そうですね。なかなか「うすしお」とか「コンソメパンチ」のように、常に定番になるものはなかなかないですね。比較的人気があったものですと、期間を少し長くして期間限定で出すことはあるのですが、再発売を何回か繰り返すこともあります。例えば、今発売させていただいている「しあわせバター」はすごくお声が多い商品でございまして、この時期に毎年発売をさせていただいております。

–定番と新しい味では、どっちが売れてるのですか?

担当者 やはり定番の「うすしお」がずっと上位ですね。常に定番の味として皆様に愛されている味なのかと思います。こうした定番以外でも(お客が)「たまには別の味を」と思われた時も、期間限定のものの中から商品を選んでいただくためにも、新しい味を販売しております。新しい味が出ると発売当初は(販売量が)上がるのですが、「ずっと平均的に」ということですと、やはりうすしお味ということになります。

–復刻してほしい味があれば、出してくれる可能性はあるのでしょうか?

担当者 はい、これまでにも復刻版というかたちで販売させていただいたことはございますので、ご意見などをいただきますと、担当者に伝えておりますので、また出るという可能性はあります。

 圧倒的に強い定番の「うすしお」と「コンソメパンチ」。新製品を乱発してるというより、ポテトチップファンのために「たまには別の味も」という選択肢として、3カ月に一度くらいのペースでご機嫌伺いとして新製品を出しているのが実情のようである。決して乱発してるわけではなく、あくまでも基本は「うすしお」と「コンソメパンチ」。新製品はしょせん刺身のツマ的な存在なのだ。

 ポテトチップス業界って、テレビの新番組が定着するよりずっとシビアな世界なんだ、ってことがよくわかった今回の疑問であった。
(文=鮫肌文殊/放送作家)

鮫肌文殊

鮫肌文殊

1965年神戸生まれ。
高校二年の春、雑誌「ビックリハウス」の第17回エンピツ賞(小説)受賞を皮切りに、賞を総なめ。若干19歳で短編小説集「父しぼり」(長征社)を発表。NHK 特集への出演を機に中島らも氏の知己を得て、放送作家活動をスタートする。
1990年、松尾貴史の勧めで上京。現在に至る。
パンクバンド『捕虜収容所』のボーカルやDJでの音楽活動。テレビメディアに関するエッセイ等でも活躍中。

Twitter:@samehada19

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