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JRA獣医師の「医療ミス」で競走馬が死亡......将来的に医療に携わらない"キャリア獣医"が常駐するJRAの管理体制に疑問

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JRA獣医師の「医療ミス」で競走馬が死亡......将来的に医療に携わらないキャリア獣医が常駐するJRAの管理体制に疑問の画像1

 人間が行うが故「ミス」はどうしても避けられない面があるが、こと「医療ミス」絡みの事案は世間でも常に大きく取り扱われ、その都度、決して小さくはない波紋を広げ続けている。そういった中、競馬界でも信じられないような医療ミスによって、一頭のサラブレッドが命を落とした。それも担当した獣医師はJRAに所属する職員だという。

 獣医師の人為的なミスにより窒息死に至ったのは、栗東の浜田多実厩舎に所属していたスティーマーレーン。エリザベス女王杯(G1)を勝ったトゥザヴィクトリーなど、数多くの重賞馬を輩出している牝系出身で牡の3歳馬だった。

 先月2日、追い切りを終えた本馬が疲労回復のため補液(ビタミン剤等の点滴)を行ったが、そこでアクシデントがあったようだ。担当したJRA所属の獣医師が話すには「途中で補液の減少スピードが遅いことや静脈周囲に腫れを認めたことから、2度ほど頸静脈への針の刺し直しを試みた上で補液を再開した」という。

 確かに補液を行った際、針を刺した周辺が腫れることがあるため、獣医師は担当厩務員に「一時的なものであり、時間の経過とともに消える」と説明。厩務員もその時は納得したようだが、その2時間後に異変が起きた。

「スティーマーレーンが苦しがっているので、すぐに来てほしい」

 連絡を受けた獣医師がすぐに駆け付けたものの、その時すでに本馬は呼吸困難の状態に。駐立こそ保っていたが、極めて危険な状態に陥っていた。獣医師はすぐに緊急処置を施そうとしたが、間もなく心肺停止。心臓マッサージを試みるも、やがて死亡が確認された。

 その後に病理解剖を行ったところ、原因は獣医師が頸静脈に針を刺すところを誤って、頸動脈に刺してしまったことにあったようだ。そのために過剰な出血を伴い、それが血腫となって気道を圧迫。最終的に窒息死に至った。獣医師は本馬を所有するキャロットファームに声明を提出し、「今回の件は当方の施術ミスによって引き起こされた事例であることは明白」と全面的に過失を認めているという。

 多くの人が病院で点滴を行った経験があるように、補液は競馬界でも疲労回復のための一般的な医療行為。決して珍しいものではない。そんな"日常的"な行為の中で起こった信じられない医療ミスだが、スティーマーレーンの関係者だけでなく、競馬界全体にも大きな波紋が広がっているようだ。

 特に今回のケースは、明らかなケアレスミス。普段の注意力やミスを防止する体制によって、いくらでも防げたはずだった。競馬界でも前代未聞の医療ミスだという。

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