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パチスロ「愛」が芽生える時……依存症、バカといわれても台に執着する男の叫び

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 パチスロに全てを捧げたい……。

 スロッターにとって「パチスロ」とはなんだろうか。恐らく「ギャンブル」「暇潰し」所詮その程度の存在だろう。だが私にとってパチスロは「人生」。もっと言えば「酸素」「血液」と言っても過言ではない存在なのである。

 パチスロにハマる人の典型的な例と言えば「ビギナーズラック」だろう。数千円のお金が「10倍以上」の金額で返ってくれば、多くの人間が「パチスロ」の魅力に取り憑かれるはずだ。

 しかし、私がハマったきっかけは「お金」ではなかった。私のデビュー戦は「ゲームセンター」である。「ギャンブル」としての楽しさを知る前に「パチスロ」の面白さを先に知ってしまった。

 そして、ゲームセンターに幾度となく「パチスロ」を打ちにいっていた私に、「公式戦」デビューの日がついに訪れる。

 時が経ち、パチンコ店に入店できる年齢とともにゲームセンターを卒業。次第にホールへ通うようになった。最初の頃は週に一回程度と「ほぼ行ってない」に等しい頻度だった。

 しかし、日に日に回数は増えていき、最終的には最低週6以上。大学の夏季休暇中は家にいる時間よりもホールに足を運んでいた。ソファーと大型テレビが置いてある休憩室は、私の別荘と化していた。

 軍資金も最初の頃は、バイト代の範囲内であった。だが日に日にエスカレートしていき通学代、大学の教材費にまで手を付け、愛読していた漫画全巻、最終的には金になりそうな物は全て売りさばいた。空っぽの自室が清々しいくらいだったのをよく覚えている。しかし、作ったその金が「3時間」で全て消え去り、嗚咽したことを思い出すと少しだけ胸が痛む。

「どんどん自分が『沼に沈んでいく』ような感覚を持ったのを鮮明に覚えています。とにかく金を作り、ひたすらに打ちまくる日々……無意味なんじゃないかと思う時もありました。それでも、キズを負ってなお、レバーの感触や耳をつんざくBGM、映像の数々から逃れられなかったんです。勝ち負けじゃない、とにかく私は『パチスロを愛している』。バカみたい、というかバカ極まりないですが、少年時代からゲーセンで打ちまくっていたこともあり、もはや身体とパチスロがつながっている、そう思う時すらあります。その”ツール”としてお金が必要だったんです。文句を言われる筋合いはありませんが、依存症なのは認めます」(なぜか本人談)

 このようにホールで「ヒリヒリした遊技」の楽しさを知った私のリミッターは既に壊れていた。もうこのリミッターは永久に直ることはないだろう。そして直すつもりもない。本性が剥き出しとなり「パチスロ狂い」の門が開かれた瞬間は、それほど狂おしく、甘美だった。

 どんな文句も受け止める。どんな怒りも、いまだ”実家暮らし”の情けなさもわかっている。他人に偉そうな口はきかないし、静かにしている。だから、パチスロだけは取り上げないでほしい。そう思いながら、日常を暮らすのもありではないだろうか。いや、どうだろうか。
(文=パチスロ狂い(仮))

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