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セガサミーHD上半期「利益252億円増」は「カジノ傾倒」の前触れ? パチスロ「北斗の拳」販売も「酷評覚悟?」のある狙いとは

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セガサミーHD上半期「252億円」増は「カジノ」の前触れか? パチスロ「北斗の拳」販売も「酷評承知」のある狙いとはの画像1

 今月2日、遊技機やゲーム開発を手掛ける『セガサミーホールディングス』の2017年4~9月期の経常利益が、前年同期比63%増の「252億円」だったことを「日本経済新聞」が報じた。

 売上高は15%増の1947億円。セガの人気アクションゲーム「ソニック」シリーズが欧米を中心に売り上げを伸ばした。また遊技機の人気シリーズ『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』の導入効果など、高採算の遊技機事業の好調が今年上半期の経常利益の大幅増に繋がったとのことだ。

 ただ、大幅利益を達成しサミーの好調さが伺えたものの、パチンコ業界全体で見れば、大変厳しい状況に直面していると述べざる得ない。

 大手パチンコメーカー『平和』は遊技機販売の低迷を理由に、2018年3月期の売上高を1752億円から1324億円へ、業績予想を「-400億円」と大幅に下方修正したばかりだ。やはり出玉性能が大幅に抑制された「5.5号機」の影響が大きかったのだろう。他メーカーでも同様の苦しみはあるはずだ。

 しかし、サミーの経常利益に大きく貢献した『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』も同様に5.5号機である。なぜ多くの販売台数を達成できたかと言えば……。

「今年9月に販売された『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』ですが、5.5号機最後のビックコンテンツとして大きな注目を集めました。しかし、ユーザーからは『手抜き台』『無意味なオリジナルキャラ』、また9月までの販売に間に合わせようとした結果と思われる機種全体の『作り込みの足りなさ」に厳しい意見が目立ちました。それでも多くのホールが大量に導入した理由は『コンテンツの力』、そして同時期の他機種で北斗に匹敵する『めぼしい台』がなかった点が挙げられるでしょう。規制という環境にある意味助けられたかもしれません」(記者)

 大手パチンコメーカーでさえも苦戦が強いられる状況の中、パチンコ業界のレジェンド「北斗シリーズ」の大量導入に成功したサミー。ただ、そのせいで「北斗シリーズ」そのものへの信頼が失われたのも事実だ。

 ただ、多くのパチスロファンからの批判を覚悟の上での『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』大量販売には、サミーが見据える大きな「将来像」が伺える。

「『カジノ』に本腰を入れる前触れかもしれません。パチンコ業界は先月から出玉リミッター搭載の『5.9号機』のみの販売、そして来年2月からさらなる出玉性能の抑制が懸念される規則改正『6号機』の施行開始など、パチンコ業界には大きな期待ができない状況が続きそうです。その最後のチャンスとして『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』を大量販売。その結果、今年上半期の経常利益を大幅にプラスとなりました。いわば『最後の駆け込み』です。このような動きは『パチンコ・パチスロで儲けられるだけ儲け』を得て、今後はいずれ実現されるであろうカジノに軸足を移す前触れといえるかもしれません」(記者)

 パチンコ業界全体が落ち込む中で、今回報じられた大幅な経常利益。そしてパチスロの新たな概念「GRT」を今月1日に発表するなど、パチンコ業界を制圧する勢いは勿論のこと、サミーは目指す次なるステージもすでに見据えていそうだ。

 今年4月、韓国初のカジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)「パラダイスシティ」を開始させ、既に海外では動き出しているサミー。パチンコ業界だけではなく、将来的な日本IR事業もサミーが牽引する可能性は非常に高い。
(文=編集部)

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