パチスロ部品「横暴」要求に波紋? ホールは救われるも一部メーカーは経営危機に!?
法規制に伴う「変革の波」が押し寄せているパチスロ業界。現在もホールの主軸である旧基準機に関しては、2017年12月に30%未満とすることが決定している。先行きに関しては不透明となっているが、今後も減台されていくことは明白だ。
その影響もあり、多くのホールが「前倒し認定」へ向けた動きを激化させている状況。前倒し認定を申請すれば、2020年2月まで「認定機」としての設置が可能となる。旧基準機を営業の主力と考えるホールが大半である以上、このような動きが生まれることは自然だろう。
もちろん、やみくもに申請すれば良いというものではない。「中古機として売買できない」「同一都道府県内の同一名義人のチェーン店以外、移動させることはできない」など、認定機として設置することに”デメリット”もあるのだ。
その中でも特に問題視されているのは、「故障した際の部品交換は困難」と主張するメーカーが存在していることだろう。認定機にすることで、逆に寿命を縮めてしまう可能性も秘めているのだ。
しかし「認定機の部品供給」に関する認識は、大きく変わりそうな気配である。全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)が、「確実な部品供給の徹底」を11月8日に日本遊技機工業組合(日工組)、11月9日に日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)へそれぞれ要請したと「遊技日本」が報じ話題になっている。
「膨大な数の認定機が生まれると想定しての決断ですね。『検定期間3 年』及び『認定期間3 年』の合計6年間は、メーカーが部品供給を行う道義的責任があると考えているようです。もちろん費用は掛かりますが、ホールにとっては非常に有り難い内容ではないでしょうか」(パチスロライター)
「ただ、急に『6年間保証しろ』と言われたに等しいメーカーは厳しいですよね。ホールは申請した認定機を規則改正後も3年間は使い続けるでしょうから、出玉性能が劣る新台の売り上げが伸び悩むことは当然です。経営危機に陥るメーカーも出てくるかもしれませんよ。これは難しい問題ですね」(同)
「高額な遊技機購入代金を支払ったことへの対価」という主張にも納得はできるが、メーカーの立場になって考えれば「一方的な要求」と捉えられなくもない。
しかし認定機として設置することに伴う「大きなデメリット」が消えることで、救われるホールは多数存在するはずだ。認定機への部品供給は、ホール営業者にとって命綱であるだけではなく「業界存続」にも繋がる問題と言っても大袈裟ではない。
お互いに納得のいく着地点を見つけてもらいたいものだが……。
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