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プールの水、飲むと健康的にどんな問題?消毒成分は水道水と同じ?としまえんさんに聞いてみた

文=酒平民 林賢一/放送作家、脚本家
プールの水、飲むと健康的にどんな問題?消毒成分は水道水と同じ?としまえんさんに聞いてみたの画像1としまえんのプール(「としまえん HP」より)

 この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は放送作家の林賢一氏が、プールの消毒剤に関する疑問について迫ります。

【今回ご回答いただいた企業】
としまえん 様

 夏だ。海だ。プールだ。

 そんなふうに思う子どもみたいな年ではないが、やはり泳ぎには行きたい。はしゃいで日焼けもしてみたいし、ひと夏の思い出もつくってみたい。

 だが1つ問題がある。“泳いでいるときに水を飲み込んでしまう問題”である。もプールも、どちらも純粋な水ではない。

 海はいうまでもなく海水であり、しょっぱい。よって、飲み込んだ場合は塩を摂取することになる。体によくないかもしれないが、まぁ、塩である。不安はさほどない。

 では、プールはどうだろうか。何かよくわからない消毒剤が入っているのであろう、独特の匂いがする。水を飲み込んだ場合、何を体内に取り込んだのかがわからない。不安だ。

 そもそも、子どもたちはプールでの遊泳時に水を多く飲んでいるはずだ。健康的に問題はないのだろうか? もちろん基準があるだろうから大丈夫なのだろうが、正確な情報を知っているわけではない。ぼんやりではなく、具体的にしっかり知ってからプールに向かいたいものだ。

 そこで、としまえん インフォメーション 様に直接聞いてみた。

「プールの中には、どんな消毒剤が入っているのですか?」

担当者 それは次亜塩素酸カルキで、水道水にも使われているものです。

–それは、いわゆる「塩素」ですか?

担当者 はい、そうです。

–その消毒剤の具体的な効果は、どのようなものでしょうか?

担当者 成分の効果は、殺菌、消臭、消毒です。また、水道水と近い成分になっていますので口の中に入っても平気です。

–それは、消毒剤をそのまま飲むのではなく、水と混ざった状態であれば飲んでも大丈夫ということですか?

担当者 そうです。

–ちなみに、消毒剤だけを飲むのは危険なのでしょうか?

担当者 はい、危険です。

–水に対して、消毒剤はどのくらいの量を入れているのですか?

担当者 当園は練馬区の保健所から指定された量を計測しながら入れていまして、水1リットルにつきカルキ0.4~1.2ミリグラムです。練馬区の保健所のホームページを見ていただければ掲載されている通りです。

–プールのおおよその水量はどれくらいなのですか?

担当者 大まかにしかわからないのですが、1万トンくらいです。

–それは1日の水道代金に換算すると、いくらくらいですか?

担当者 申し訳ございません。それは秘密事項になっておりまして、お答えすることができないのです。

 プールの水の塩素濃度が水道水に近いとは意外であった。水道水に比べて、かなり多い量のカルキを入れているかと思いきや、そうではないようだ。「不安だ不安だ」と言っておきながら「水1リットルにつき、カルキ0.4~1.2ミリグラム」という具体的な数字を出してもらえると、あっさりと安心できてしまうのだから、人間とは現金なものだ。

 さて、不安も取り除かれたことだし、プールに……行く水着がないので家で読書だ。
(文=酒平民 林賢一/放送作家、脚本家)

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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