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パチンコ「静電気」で全て消滅する”不具合”も存在!? 「サクラ大戦3」「信長の野望」相次ぐパチスロの致命的「バグ」現象

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 パチンコ・パチスロは、ゲーム機やパソコンと同様に精密機器であるため、不具合は当然のように発生します。

 以前、ニュースでも大きく取り上げられた『パチスロサクラ大戦3』の誤作動は、ホールにとって最も利益率の高いパチスロの「設定1」でさえ大赤字となりました。ホール側は稼働を停止し全台撤去。メーカー側は代替機の交換、稼働停止1日当たり3000円の補償を行うなど、双方ともに甚大な被害を受けたのでした。

 そして、このようなパチンコにまつわるバグは他にも多く存在しています。

 そこで今回は、ファンの間で話題を呼んだ”不具合機種”を再び取り上げたいと思います。

液晶上が「準備中」のまま……

 業界大手サミーから2014年に販売された人気コンテンツ『パチスロ蒼天の拳2』では、パチスロにおいて致命的なバグが発生しました。

 それが、液晶画面上に「画面準備中」との表示が出て”そのまま”になってしまうという不具合です。あいにく、押し順ナビは筐体ランプで把握できるため、出玉を増やすことは可能でしたが……。

 映像演出が見られなくなることはもちろん、携帯電話との連動システム「マイスロ」のデータ回収(QRコードで読み取り)が不可能となってしまいました。この機能は、初当たりやボーナス回数など遊技履歴が把握できるため、サミー機種で勝利を掴む上では必要不可欠なシステムなのです。

 こうした現象は全国各地で発生したようで、メーカー側は原因を究明し1日あたり4000円の営業補償を実施。また、対策基板を取り付けた対策機と入れ替え、事態を収拾したとのこと。

 ちなみに、本機の販売台数は7万台以上(2015年)。補償金額はたった稼働1日でも、単純計算で28億円以上の金額となります。サミーは『パチスロサクラ大戦3』を超える損害を負ったかもしれません。

バグ発生して販売が延期に。そして新たな不具合が……

 導入後の不具合が目立つなか、発売前にバグが見つかるケースも存在しています。

 2014年8月、スパイキーを代表するパチスロ『BLACK LAGOON2』は同年10月に導入予定だったにもかかわらず、突如販売が延期となりました。

 その延期理由は、ボーナス中で表示される獲得枚数が実際の枚数より少なくなるというもの。あくまで液晶に表示される数字が少ないだけで、遊技者に一切影響を与えるようなバグではありませんでした。

 その後も同様のバグは頻発。ただ、メーカーは不具合を修正さずに販売することを決定しました。ユーザー向けのパンフレット上に注意事項として記載されていましたが、「バグを残ったまま出すなよ」「ふざけるな」と多くのユーザーから波紋を呼びましたね。

役物が破損、画面上は……

 プログラム上のエラーの他、物理的な不具合も多く発生しています。それが、パチンコのほとんどに搭載されている”役物”の破損です。役物は、リーチの期待度を上昇させる、当否を決める演出で使用されるなど、パチンコで必要不可欠な存在となっています。

 そんな役物の不具合で取り沙汰されたのが、2014年に販売された『CR牙狼金色になれ』(サンセイR&D)と『CR ayumi hamasaki 2』(ビスティ)の両機種。

 双方ともに役物が頻繁に動く仕様ですが、最大の範囲まで動いた箇所から戻ることなく画面上を覆い被さるようなバグが発生したのです。そのため、画面上の演出は見ることができず、プレイヤーから不満が殺到。その補償として『牙狼金色』のサンセイR&Rは、対策部品を貼り付けて補強。一方、『ayumi hamasaki 2』はビスティが稼働停止期間中の補填を実施したとのことです。

 出玉に直接的な影響はないとはいえ、画面上の演出が台無しとなる不具合はパチンコを遊技する上で致命的といえるでしょう。

台に触った瞬間、全てが台無しに!?

 これまで挙げてきた機種は、ユーザーの影響を及ぼさない不具合でした。

 しかし、2014年に導入された『パチスロ蒼穹のファフナー』(SANKYO)の場合、ある特定の条件を満たすと”ARTが消滅する”という驚異のバグがファンを震撼させました。

 それが、乾燥しがちな冬によく発生する「静電気」を蓄えたまま、台に触れるとARTがいきなり通常時に転落するという不具合です。

 これは、あるユーザーから投稿された動画によって不具合の存在が明らかとなり、被害を受けたユーザーが続出。メーカーからなにか対策が行わるかと思いきや……。

 SANKYOからはなにも発表されることなく、またホール側はそのまま稼働を続行していたのでした。

 恐らく、他機種のような明らかなバグとは異なるため、メーカー側は「責任はない」と判断したのでしょうか。なんにせよ、機械の天敵”静電気”にはくれぐれも気をつけてパチスロを楽しみましょう。

 はっきりとしたバグから不可解な現象を起こしたものまで、数多く存在しているパチンコの不具合。

 恒久的な「画面準備中」や役物の不具合など、明らかに把握できるものであればまだ良いでしょう。しかし、一時的なバグの場合、第三者に証明することは難しいです。そのため、大きく取り上げられていないだけで、小さなものを含めても不具合が発生する機種は多く存在しているかと思います。

 ある日突然起きるバグに動じないためにも、心構えはちゃんとしといた方が良いのではないでしょうか。
(文=編集部)

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