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林立するバイラルメディア、広告が“ない”のにどうやって稼ぐ?CuRAZYに聞く

構成=大坪和博/PLAN G 代表

 昨今、インターネットで注目を集めているバイラルメディア。「バイラル」とは、ウイルスのように伝染しやすいという意味で、TwitterやFacebookなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を通じて拡散されることを目的とした情報を発信するメディアだ。主なコンテンツとしては、会話のネタになりやすい動画やニュース、ゴシップ記事などで、「リスティクル」(箇条書きのリストと記事のアーティクルが融合した新語)と呼ばれる。

 特に直近の傾向としては、SNSに最適化したメディアへと進化しつつある。そのようなバイラルメディアの日本における先駆け的存在である「CuRAZY」を運営するLAUGHTECH代表取締役の伊藤新之介氏に、

・なぜバイラルメディアを立ち上げることになったのか
・起業資金はどのように集めたのか
・「CuRAZY」にはバナー広告がないが、どのように収益を上げているのか

などについて話を聞いた。

●大学在学中にインターネット学習塾で起業

–起業するに至った経緯を教えてください。

伊藤新之介氏(以下、伊藤) 私が最初に起業したのは同志社大学在学中で、インターネット学習塾でした。大学受験前は漠然と「数学者になりたい」と思っていたのですが、国立大学に落ちてしまい、入学後に「数学者には、国立大学を卒業しないとなれない」と聞いて悶々としていました。当時はお金もなく、技能もなく、知り合い同士で何かできないかと考え、行き着いたのがインターネット学習塾で、大学生のアルバイトを雇ってスカイプで1対1の授業をするというスタイルです。それなりに収益を上げることもでき、2年ほど運営した後、友人にその会社を譲渡しました。

 一方、勉学には身が入らず大学をやめたのですが、勉強はしておこうと思い、2012年4月に、インターネットの授業で経営の学位が取得できるビジネス・ブレークスルー大学(以下、BBT)のグローバル経営学科に入学しました。

 これが私の転機になりました。BBTのクラスは10人くらいだったのですが、その中の7~8人が現役の会社経営者で、私が一番年下でした。たまに教室に集まって受ける授業では、学長で経営コンサルタントの大前研一氏が世界経済の概況などを解説した後、クラスメイト全員で議論を交わすといった時間がありました。ファクトベースでデータを情報収集して、40~50代の方と議論できるのが新鮮でした。社会経験がなかった私は、ここで初めて年上の人と議論をする経験をしました。

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