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牛窪恵の女ゴコロがブームをつくる!第7回「芸者ガール」

芸者ガール志望者増殖中? 職業体験ツアーが女子に人気のヒミツ

文=牛窪恵
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kyaba0124_main.jpg(「伊東温泉 お座敷文化大學」のサイト)

『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系列)などでおなじみの世代・トレンド評論家、牛窪恵氏。本連載では、8月23日に『男女1100人の「キズナ系親孝行、始めました。」』(河出書房新社)も出版した牛窪氏が毎回、賢くも楽しく生きる女子たちの“生態”を通じて、彼女たちが新しいマーケットやブームをつくりだしていく現実と可能性について探る。日本の将来は、女ゴコロしだい!?

「若い女性の5人に1人が、“キャバ嬢”になりたがっている」

 5年前、そんな衝撃の事実を披露したのは、マーケティング・アナリストの三浦展さん。

 2008年当時、三浦さんの共著書『女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?』(光文社新書)が注目され、「15~22歳の女子の2割がキャバクラ嬢になりたがっている」とのデータも連日報道された。

 この事実に「ホント?」と首をかしげた人も多かったろう。なにしろリーマンショック(08年秋)以降、水商売の世界では、厳しい不況が続く。高級クラブの売れっ子ホステスさんでさえ、「同伴のお客さんを連れてこられないなら、出勤しなくていい」と、店に厳しく通達されているほど。

 相前後して広く波及した「昼キャバ(昼にも営業するキャバクラ)」も、一時期のような盛り上がりはない。

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 先日出逢った、フリーターのA子さん(24歳)も、「最初は、昼間のキャバ嬢一本でいけると思ったけど、売上もお給料も上がらない。去年から、夜は近所のコンビニでバイトしてます」と嘆く。

 しかし、それも無理もない。

 なにしろ、キャバクラの顧客である「サラリーマン」の小遣いの落ち込みぶりは、ハンパではないのだ。

 上の表は、1979年から昨年、2012年までの日経平均株価と、サラリーマンの平均小遣い額の推移を表したもの(出典:新生銀行 ライフスタイル・ラボ)。

 これによると、20~50代男性(サラリーマン)の月平均小遣いは、

・バブル期(90年)       =7万6000円
・リーマンショック直後(09年) =4万5600円
・昨年(12年)         =3万9600円

と、昨年とバブル期を比べると、月4万円近く減っている。いわば、バブル期のサラリーマンは、いまの2倍、お小遣いをもらっていたわけだ。

牛窪恵

牛窪恵

マーケティングライター、世代・トレンド評論家、有限会社インフィニティ代表取締役。1968年、東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社。5年間の編集およびPR担当の経験を経て、フリーライターとして独立。2001年4月に、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系列)、『キャスト』(朝日放送系列)、『あさナビ』(テレビ朝日系列)などに出演中。トレンドやマーケティング関連の著書が多数あり、「おひとりさま(マーケット)」(2005年)、「草食系(男子)」(2009年)は、新語・流行語大賞に最終ノミネートされた。近著は『アラフォー独女あるある! 図鑑』(扶桑社)。

インフィニティ

牛窪恵【公式ブログ】

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