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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

つらい花粉症、こうすれば劇的に治る!これを飲むべき!余分な水分摂取はNG

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士
つらい花粉症、こうすれば劇的に治る!これを飲むべき!余分な水分摂取はNGの画像1「Thinkstock」より

 2月の初めから4月末頃までは、スギ花粉症に悩む人にとってはつらい時期である。頻発する涙やくしゃみ、瞼のかゆみ、鼻詰まりはもとより、頭重感や全身倦怠感を訴える人もいる。

 スギ花粉症は、西洋医学ではアレルギー疾患のひとつとされている。「アレルギー」とは、ギリシャ語の「allos」(変わった)と「ergon」(働き)という言葉からつくられており、「変わった反応能力」という意味だ。つまり、「本来は病原体(抗原)を排除するための免疫反応(抗原抗体反応)が、生体に有害な結果をもたらすように働く現象」である。

 花粉やハウスダストなどのアレルゲン(抗原)が鼻粘膜や気管支などを通して体内に侵入してくると、病原体アレルゲンなどの免疫グロブリン(抗体)が結びついて、抗原抗体複合物がつくられる。その抗原抗体複合物が、体内のマスト細胞を刺激してヒスタミンなどが遊離し、その結果、気管支の痙攣を起こしたり、結膜や鼻粘膜、皮膚血管の透過性が増して喘息や結膜炎、鼻炎、ジンマ疹、温疹が引き起こされると西洋医学では考えられている。まったくその通りだが、漢方医学的にはアレルギー症状は、水毒(体内に余分な水分がたまっている状態)症状から引き起こされると考えられている。

 アレルギーの症状を羅列すると、以下の通り体外へ水分が排泄されていく現象なのである。

・アレルギー性結膜炎…涙
・アレルギー性鼻炎…くしゃみ、鼻水
・アレルギー性喘息…うすい水状の痰
・アレルギー性ジンマ疹、温疹…皮膚を通して水分の排泄
・アレルギー性腸炎…下痢(水排便)

 つまり、日頃、水分(水、お茶、炭酸水、コーヒーなど)を摂りすぎているのに、運動や入浴による発汗や排尿を十分にしていない人や、冷え性(低体温、脇の下の体温が36.5℃未満)のために体内の代謝が悪く、汗や尿の出も悪く、体内に余分な水分がたまっている人にスギ花粉症は発症する。

 かく言う筆者も、軽いスギ花粉症の傾向がある。しっかりジョギングして、その後サウナに入り発汗や排尿を十分に行った後は症状が出ない。しかし、運動やサウナ浴も行わずビールを飲みすぎたりした次の日はくしゃみ、鼻水で悩まされるので、スギ花粉症は「水毒症」であると実感している。

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)、『コロナは恐くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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