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中沢光昭「路地裏の経営雑学」

食べても太りにくいモチモチ生パスタ!なぜヒット?美味いのに糖質60%カットで無添加

文=中沢光昭/経営コンサルタント
食べても太りにくいモチモチ生パスタ!なぜヒット?美味いのに糖質60%カットで無添加の画像1プリマ・パスタのHPより

 業務用がメインなので一般的にはあまり知られていませんが、プリマ・パスタという、「日本一美味しい」(と筆者は思います)生パスタを大量生産できる会社が千葉にあります。多くの有名レストランや高級ホテルに生パスタを卸しています。日本での評判がいいことから、海外の系列拠点で利用している取引先もあります。

 シェフは食材の選定で妥協を許さないため、採用に至るまでには非常に厳しいシェフとの協働による試行錯誤があります。そこを突破し続けてきている、いわばトップクラスのパスタ開発技術を持つ会社です。一般的に生パスタというと単に柔らかいパスタを連想しそうですが、本格派の生パスタは最初に噛んだ時にコシ・プリプリ感があって、噛み始めるとモチモチしているものです。プリマ・パスタでは特殊な製法により、この本格派を実現させているそうです。インターネットでもサンプルを販売しているので、一般消費者も買えます。

 そんなプリマ・パスタが新たに「ロカボーノ」という低糖質のパスタを開発しました。通常のパスタと比べて糖質が60%以上カットされているため、食べても太らないというのが売りです。実は似たような製品はいくつか出ているのですが、うまみを出すための添加物が入っているか、あるいは味気なかったりしてしまいます。それに対して、ロカボーノは小麦の使用量を減らしながらも無添加で本来の生パスタの持つモチモチ感とプリプリ感に近づけ、機能性と味を総合的に高めたものです。

 機能性に関しては糖尿病の研究で有名な山田悟医師、味に関しては仏グルメ本「ミシュラン」で星を獲得したレストラン「リストランテ・ホンダ」の本多哲也シェフが監修していますので、折り紙つきです。

1通の手紙で得た気づき

 当初、プリマ・パスタは既存の顧客(レストラン)にロカボーノを売り込みましたが、厳しい反応でした。その高い付加価値を認めて、レストラン間での競争で差別化を図るために購入するお客もいた一方で、にべもなく断る顧客が予想以上にいました。

 プリマ・パスタが「あれだけ苦労してつくったものなのに……」と失意にあったある日、糖尿病を患っていた高齢男性から手紙が届きました。彼はロカボーノがラジオで紹介されているのを聞いてネットで購入し、「長らく糖質制限でパスタを食べられなかったこともあって、とても美味しかった。感謝しています」との内容がしたためてありました。その後も継続的に購入しています。

中沢光昭/株式会社リヴァイタライゼーション代表

中沢光昭/株式会社リヴァイタライゼーション代表

企業再生コンサルタント兼プロ経営者。
東京大学大学院工学研究科を修了後、経営コンサルティング会社、投資ファンドで落下傘経営者としての企業再生に従事したのち、上場企業子会社代表を経て独立。雇われ経営者としてのべ15期以上全うし、業績を悪化させたのは1期のみ。
事業承継問題を抱えた事業会社を譲受け保有しつつ、企業再生とM&Aをメインとしたコンサルティングおよび課題内容・必要に応じて半常勤による直接運営・雇われ経営者も行う。シードステージのベンチャー企業への出資も行う。
株式会社リヴァイタライゼーション 代表・中沢光昭のプロフィール

Twitter:@mitsu_nakazawa

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