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鈴木領一(すずりょう)のビジネスの超ヒント!

ダメ企業が細かい「科学的ルール化」で驚異的好業績&離職者激減

文=鈴木領一/ビジネス・コーチ、ビジネス・プロデューサー
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 あなたは、「ルールの多い会社」と「ルールが少ない会社」があったら、どちらを選ぶだろう。多くの人は、ルールが少ない会社を選ぶだろう。ルールが少なければ自由が多く、自分がやりたかったことを伸び伸びとできると思うからだ。

 最近注目されるIT企業の多くには自由な雰囲気があり、ルールに縛られないことこそ成果を生み出せるように感じるだろう。逆に、いわゆるブラック企業と呼ばれる会社のイメージは、理不尽なルールにがんじがらめになっているというものだろう。

 しかし、そのような思い込みを完全に覆している会社がある。再生可能エネルギー(太陽光発電)を普及する、株式会社アースコムだ。

 売り上げは33億円超で、前年比はなんと332%、4期連続増収増益の超優良企業である。太陽光発電を普及する会社としては、全国でトップレベルだ。また、埼玉県の「経営革新計画承認企業」「多様な働き方実践企業」としても認定されている。

 アベノミクスの効果が不透明で、売り上げを維持するのにも汲々としている会社が多いなか、驚異的な売り上げの伸びを示しているアースコムの秘密は何か。実は、それこそルールをベースとした科学的仕組みづくりにあるのだ。

 筆者は、埼玉県越谷市にある本社を訪れて取材を行った。駅から離れた静かな住宅街の一角に静かに構えられており、毎年倍々ゲームで伸びている勢いのある会社というイメージとは異なり、派手な印象を持たないどちらかというと地味な社屋だ。

 余談だが、急成長した会社が急に社屋や社内の家具などを派手にすると、その後あっという間に転落していった事例を筆者は何社も見ている。アースコムは、まったくその逆だ。

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 玄関から一歩社内に入ると、「いらっしゃいませ!」という社員の元気な声で迎えられる。しかも全員(社員20名パート含む)が起立して笑顔である。訪問の最初から清々しい気持ちにさせてくれる。玄関入り口からは社内全部が見渡せる。社長をはじめ社員全員の働いている様子が、なんと入り口を入ってすべて見えるのだ。このような会社のつくりには、なかなか出合うことがない。このようなレイアウトにしたのは、隠し事がなく誠実に仕事をしている姿をお客様に見ていただくためだという。

 筆者は多くの企業を取材で訪れているが、伸びる企業にはひとつの共通点がある。それは、社内に漂う雰囲気の良さである。伸びる会社は、社内の雰囲気が明るく、なんともいえない清涼感が漂っている。社内の備品や家具、資料や文具に至るまで整理整頓され、清涼感と統一感があるのだ。アースコムには、まさにそれがあった。

鈴木領一/コンサルタント

鈴木領一/コンサルタント

 思考力研究所所長。行政機関や上場企業の事業アドバイスをはじめ目標達成のためのコーチングも行っている。プレジデント誌などビジネスメディアへの記事寄稿多数。また100の結果を引き寄せる1%アクション(サイゾー刊)は、氏のコーチングメソッドを初公開した書籍で、主婦から経営者まで幅広い層に支持されロングセラーとなっている。また、出版プロデュースの活動も行い、代表作には小保方晴子氏の『あの日』(講談社刊)がある。

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