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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

肉・魚中心の食事は超危険!体が腐りアルツハイマー病などの病気リスク増

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事
肉・魚中心の食事は超危険!体が腐りアルツハイマー病などの病気リスク増の画像1「Thinkstock」より

 私たちの体の中では、1日に160~200グラムものたんぱく質が合成されているといわれています。その材料は、アミノ酸です。それも、アルファアミノ酸と呼ばれる20種類のアミノ酸の組み合わせによって、なんと2万種類ものたんぱく質を私たちの体はつくり出しているというのですから驚きです。

 街で久々に友人とバッタリ会っても、そんなに変わったようには思えないかもしれませんが、細胞レベルでみると、人間の体は1年もたつと完全に別物になっています。細胞内では常にたんぱく質の分解が起き続けており、それによって生命体としての恒常性を維持し、秩序を生み出し、健康状態を保つような仕組みになっています。

 その仕組みを維持し続けるために、私たちは毎日の食事から植物性、動物性を問わずたんぱく質を摂取し、それを消化・分解してアミノ酸に分解して吸収し、自分のたんぱく質をつくることに利用しているのです。

肉・魚中心の食事は超危険!体が腐りアルツハイマー病などの病気リスク増の画像2

 しかし、私たちは毎日160グラムものたんぱく質をすべて、食事から摂取しなければならないというわけではありません。むしろ、それだけの量を摂り続けると、確実に過剰摂取になってしまいます。なぜなら、私たちの体内では合成量とほぼ同じ量の自分のたんぱく質がアミノ酸に分解されているからです。一部、老朽化したものは廃棄処分されますが、ほとんどのアミノ酸はリサイクルされて新しいたんぱく質合成に使われているのです。

 実は、たんぱく質の材料のほとんどは、食事から摂取したアミノ酸ではなく、自分のたんぱく質を分解してつくり出したアミノ酸だったのです。

 この仕組みを「オートファジー」と呼んでいます。オートファジーがあるので、私たちは食事から、廃棄された分のアミノ酸に相当する分だけ補えばよいことになります。しかし、どのくらいのアミノ酸が廃棄され、不足しているのかは、おそらく数値化できないでしょう。できたとしても時々刻々変わっていくので、数値化自体が意味をなさないともいえます。

たんぱく質は多く摂る必要なし

 結局、どのようにアミノ酸を摂取するべきかは、体の微細な欲求によって判断するしかないのです。だから、体は常に敏感に保つ必要があるのです。余計なものを摂取して、体を鈍くさせるような食習慣はやめるべきです。農薬や化学肥料を無闇に使用してつくった野菜や米、劣悪な飼料とホルモン剤や抗生物質を大量に使って育てられた食肉、同じような方法で養殖された魚肉、大量の食品添加物などは、すべて体を鈍らせます。

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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