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森由香子「間違いだらけの食」

「歯を溶かす」危険高い飲み物リスト10!飲んだ後に歯磨きせず寝るのは絶対NG!

文=森由香子/管理栄養士
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「歯を溶かす」危険高い飲み物リスト10!飲んだ後に歯磨きせず寝るのは絶対NG!の画像1「Thinkstock」より

 最近、熱いものや冷たいものを口に入れたときに、しみたり、歯の表面が黄ばんで見えたりすることがありませんか?

 もしかすると、それは「酸蝕歯」(さんしょくし)かもしれません。

 歯の病気といえば、虫歯を思い浮かべる方も多いでしょう。虫歯は、虫歯菌が甘いものに含まれる糖類から酸をつくりだし、その酸が歯を溶かしてしまうことで起こるのは周知の事実です。ところが、酸蝕歯は甘いものではなく、酸性度の高い飲み物が日常的に歯に触れることで、その酸が歯を溶かすことで起こります。

 飲み物の酸性度を示す指標にpH(ペーハー、ピーエイチ)があります。歯が溶け始めるのは、pH5.5以下の飲み物に歯が触れたときです。

 pHとは、水溶液中の水素イオン濃度を表す指数で、酸性、アルカリ性を示す値です。pH7は中性を意味し、7よりも小さい数値ほど酸性、酸性度が強く、逆に7よりも数値が大きいほどアルカリ性、アルカリ度が強いということになります。

 口の中のpHは通常、唾液の力によって中性(pH7)に保たれています。歯は酸性を示す食物に長い時間触れていたり、唾液の分泌量が少なかったり、酸性の状態が持続すると、溶けてしまうことがあります。

 歯は、その表面がエナメル質、その内側は象牙質でできています。ちなみに、エナメル質は体の中で最も硬い部分で、骨よりも硬く歯を守っています。そんなに強いエナメル質も、pH5.5以下の飲み物が歯に当たることで溶け出してしまいます。

 しかし、そのときに唾液の力が十分に発揮できれば、歯が溶けなくてすみます。通常、短時間触れるだけなら、pH5.5以下の飲み物が歯に触れても唾液の力で修復されるので、問題ないとされています。

 歯が溶けた状態になるのは、pH5.5以下の飲み物に長い時間、歯が触れることで起こります。長時間になると、中性にする唾液の力が追いつかなくなり、その結果、歯の表面のエナメル質が溶け始めてしまいます。

正しい生活習慣が大切

 では、pH5.5以下のおもな飲み物をご紹介いたします。

・栄養ドリンク:pH2.5~2.8
・酎ハイ:pH2.5~2.8
・赤ワイン:pH3.4
・白ワイン:pH3.3
・野菜ジュース:pH3.9
・飲むヨーグルト:pH4.1
・ビール:pH4.0~4.3
・日本酒:pH4.4~4.9
・トマトジュース:pH5.0
・ウイスキー:pH5.0

森由香子/管理栄養士

森由香子/管理栄養士

東京農業大学農学部栄養学科卒業。大妻女子大学大学院(人間文化研究科 人間生活科学専攻)修士課程修了。 クリニックにて栄養指導、食事記録の栄養分析、食事管理業務に従事。フランス料理の三國清三シェフととともに病院食や院内レストランのメニュー開発、料理本制作の経験をもつ。管理栄養士・日本抗加齢医学会指導士の立場から食事からのアンチエイジングを提唱している。「老けない人は何を食べているのか」「病気にならない人は何を食べているのか」「体にいい『食べ合わせ』」「太らない人の賢い食べ方」「老けない人の献立レシピ」など著書多数

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