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山本康博「なぜあの商品はヒットしたのか/しないのか」

2児の母親&管理職の私が得た、ものすごい能力と特権…育休=かけがえのない経験

文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役
2児の母親&管理職の私が得た、ものすごい能力と特権…育休=かけがえのない経験の画像1「Thinkstock」より

『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)や『ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子』(関西テレビ)、『家売るオンナ』(日本テレビ系)など、昨夏の連続ドラマは働く女性をテーマにしたものがとても多かったように思います。仕事と家庭の両立や、会社内での偏見、出産後の復帰などのテーマは、働く女性、そして今から就職をする女性にとってはとても関心のあるテーマといえるでしょう。

 しかし、いくら男女平等が謳われても、どのように家庭と仕事を両立していくかは会社では習うことができません。2児の母親であり、女子社員として自らの“人生をヒット”させてきた乳製品会社に勤める鈴木吉江さん(仮名)に、現代社会を生き抜き、女性が男性と対等に渡り合い“ヒットする人生”の送り方についてインタビューしました。

“負けたくない”の思いを胸に

――鈴木さんの今までのキャリアについて教えてください。

鈴木さん 学生の頃に専攻していた理科系の知識を生かし、食品メーカーの技術研究所に入社しました。そこで、冷凍食品の改良など「今あるものを良くすること」に取り組む、商品開発部に配属になりました。4年半ほど続けた後に、「自分のやっていることが商品のどこに生かされているのかがわからない」「メーカーにいる以上、せっかくなら商品開発をやってみたい」と考え始め、マーケティング部門へ移りました。

 それから30歳前半まで、がむしゃらに働き、産休からの復職後、違う会社に転職しました。子供が小さかったので20代の頃のようにバリバリに働くのは難しかったので、「40歳になれば、きっとエンジンがかけられる、それまではいろいろな経験ができればいい」と考え、さまざまな経験を積みました。

 幸い、勤務していた会社は自宅で仕事のメールができるように許可されていたので、子供が寝た後に仕事ができたことも最大の強みでした。その職場の状況と、上の子がある程度自立してきたこともあって、「もうひとりいける!」と思い30歳半ばで、もうひとり子供を授かりました。その後、2人の子供を育てつつ仕事をして、今ではマーケティング部門の管理職であるグループマネージャーをしています。

山本康博

山本康博

ビジネス・バリュー・クリエイションズ
代表取締役、損保ジャパン顧問。ブランドマーケッター。日本コカ・コーラ、日本たばこ産業、伊藤園でマーケティング、新商品企画・開発に携わり、独立後に同社を設立。これまで携わった開発商品は120アイテム、テレビCMは52本制作。1年以上継続した商品は計算すると3割以上、メーカー側でマーケティング実績35年。現在では新商品開発サポートのほか、業界紙をはじめとしたメディア出演や寄稿、企業研修、大学等でのセミナー・講義なども多数実施。たたき上げ新商品・新サービス企画立ち上げスペシャリスト。潜在ニーズ研究家。著書に『ヒットの正体』(日本実業出版社)、『現代 宣伝・広告の実務』(宣伝会議)、2016年スタンフォード大学 David Bradford 名誉教授、ボストンカレッジ Allan Cohen 教授の推薦書として、世界に向けて英著、 “Stick Out”a ninja in Japanese brand marketingを全世界同時発売開始。『Stick Out~a ninja marketer』(BVC)、現在ブレイク中で話題のAmazon書籍総合1位も獲得したベストセラー『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版)の一人として8月1日執筆など。

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