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森由香子「間違いだらけの食」

夜遅くに食事するのは人体に危険!尿路結石や逆流性食道炎のリスク増、翌朝「だるさ」も

文=森由香子/管理栄養士
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夜遅くに食事するのは人体に危険!尿路結石や逆流性食道炎のリスク増、翌朝「だるさ」もの画像1「Thinkstock」より

 忙しい現代を生きる私たちは、遅くまで仕事をしなければならず、夕食の時間が夜遅くなるのが日常的になっている方も少なくないと思います。あなたは、いつも夕食を何時頃食べていますか?

 夜遅い時間の食事は太りやすいなど、いろいろと悪い点があることは周知の事実です。なかでも問題は、昼食と夕食の間が空き過ぎてしまうことが挙げられます。なぜなら、空腹時間が長くなり過ぎることで、カラダが軽い飢餓状態になるから。飢餓状態になると、食事からの栄養素の吸収率が普段の食事のときよりも高くなります。

 しかも、おなかが空き過ぎることで、ついつい食べるスピードが早くなり、食べ過ぎてしまいます。栄養素の吸収がアップするうえに食べ過ぎてしまうと、適正エネルギーよりも摂取エネルギーが増えてしまいます。そうなれば、体脂肪の合成に拍車がかかって太りやすくなります。
 
 さらに、睡眠の質にも影響が出ることになります。夜遅いということもあり、おなかいっぱいたべたあと、間もなく強い眠気が襲ってきます。食べてすぐ就寝した場合の翌朝は、胃がもたれている、体がすっきりしない、だるさや疲れが抜けていないなどと感じることが多いでしょう。

 胃の中に食べ物が残ったままのため、眠りが浅くなり、熟睡しにくくなるからです。ほかにも、生活習慣病をはじめ逆流性食道炎や尿路結石などができやすくなる可能性が高まります。

夕食を2回に分けて食べる

 そこで、どうしても、夕食時間が遅くなってしまう、そして食べ過ぎてしまう方に、とっておきの解決策があります。

 それは、昼食と夕食の間の小腹が空く夕方に、おにぎり、パン、おもちなどの主食を食べるのです。そして、帰宅してから主菜、副菜に相当するものを食べ、2回目の夕食をとるのです。つまり、夕食を2回に分けて食べるのです。

 この食事法の狙いは、夕食の食べ過ぎ防止です。空腹だからといって、夕方にお菓子を食べるのはNGです。日常的に小腹を満たすためにお菓子類をつまんでいる方で、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)の上昇、体脂肪の増加などを指摘される方も少なくないようです。あくまでも、主食に相当するものを食べてください。

 そして、2回目の夕食は、脂質の少ない肉、白身魚、豆腐料理、温野菜サラダ、野菜スープなど低カロリーで消化の良いものにしましょう。食べる量も、おなかいっぱいではなく、腹七分目ぐらいにとどめ、内臓への負担がかからないようにし、質の良い睡眠を得られるように心がけましょう。

 翌朝、胃もたれではなく、空腹で目覚めることができたら最高です。日々の正しい習慣が明日の健康をつくります。夜遅い食事が日常的で、夕食を食べ過ぎていると思われる方は、夕食を2回に分けて食べる方法を、ぜひお試しください。
(文=森由香子/管理栄養士)

森由香子/管理栄養士

森由香子/管理栄養士

東京農業大学農学部栄養学科卒業。大妻女子大学大学院(人間文化研究科 人間生活科学専攻)修士課程修了。 クリニックにて栄養指導、食事記録の栄養分析、食事管理業務に従事。フランス料理の三國清三シェフととともに病院食や院内レストランのメニュー開発、料理本制作の経験をもつ。管理栄養士・日本抗加齢医学会指導士の立場から食事からのアンチエイジングを提唱している。「老けない人は何を食べているのか」「病気にならない人は何を食べているのか」「体にいい『食べ合わせ』」「太らない人の賢い食べ方」「老けない人の献立レシピ」など著書多数

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