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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

10年以内に確実に年収1年分の貯金をつくる最強の方法…なぜか「貯金の意欲がわく」テクニック

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー
10年以内に確実に年収1年分の貯金をつくる最強の方法…なぜか「貯金の意欲がわく」テクニックの画像1「Thinkstock」より

「貯める」は大切、なぜ?

 本連載の前回記事では、老後貧困を避けるためには借金をしないことが大切だということを解説した。不用意にカードローンを借りる、クレジットカードをリボ払いにする、住宅ローンを借りすぎると、真面目に働いても給料は返済に消えてしまい、貯金ができない。貯金できないとつい借金(クレジットカード、カードローン、消費者金融)に頼り、借金がどんどん膨れ上がって、身動きできなくなってしまうこともある。よって、次を心に留めていただきたい。

・借金はしない
・借金があったらすぐに返す
・借金が年収の10%以上になったら黄信号、すぐ専門家に相談する

10年以内に確実に年収1年分の貯金をつくる最強の方法…なぜか「貯金の意欲がわく」テクニックの画像2『いま、働く女子がやっておくべきお金のこと』(中村芳子/青春出版社)

 借金を解消すれば、次は貯金だが、そもそも貯金とは何か。

 貯金は「将来の自分」へのプレゼントだ。半年後に海外旅行に行くため、3年後に車を買うため、5年後に結婚式を挙げるため、10年後に会社から独立するため、15年後にマンションを買うため、といった具合だ。退職後の備えを考えるのは、45歳を過ぎてからにしよう。

 お金上手の基本は、いまの自分と将来の自分のために、手元のお金をバランスよく配分することだ。今の自分も10年後の自分も、大切だから。
 
 将来の自分へのプレゼントを「貯金」という。自分を愛しているから貯金する。自分のためだから、今買いたいもの、食べたいものもぐっと我慢できる。これが、お金を貯める秘訣だ。

貯金上手になるには、まず目的

 だから自分を愛せないと、貯金がうまくできないことがある。思い当たる節があったら、カウンセラーなどに相談してみることをおすすめする。これは心の問題が関わっていてテクニックだけでは解決できないから。

 将来何をしたいかを思い浮かべることができれば、貯金の意欲がわく。その計画を立てて貯め始めることができるはず。結婚していて子どもがいると、「したいこと」だけではなく、「しなくてはいけないこと」も加わってくる。子どもが大学に進むための貯金などだ。しかし、大切なのはまず、自分がしたいことを見つけることだ。

 5分だけ時間をとって、手帳やスマートフォンのメモ帳などに以下を書き出してみよう。

・1年後までに実現したいこと
・3年後までに実現したいこと
・5年後までに実現したいこと
・10年後までに実現したいこと

 特に20~30代は「したいこと」を探して見つけることがとても大切だ。40歳までにお金はたっぷり貯めたが、20~30代で何もしなかった、したいことがなかった、というのでは、お金を貯めても意味がないと私は思う。

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

1985年よりFP業に携わる日本のFPの草分け。 女性FP協会(現WAFP関東)の設立者の一人、初代理事長。 1991年に会社を設立。パーソナル・コンサルティング、金融記事の執筆、金融企画のアドバイスなどを行っている。マネックス証券創業時より7年間アドバイザーをつとめる。みずほ銀行の夫婦向けマネーサイト「おうちのおかね」(2010―2016)を監修。辛口だが、お金だけにとらわれないユニークで温かいアドバイスが人気。


主な著書に『50代のいま、やっておくべきお金のこと』『20代のいま、やっておくべきお金のこと』(以上ダイヤモンド社) 『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房) などがある。『3日でわかる聖書』『養子でわくわく家族』『神の津波』など、お金以外の著書や翻訳もある。

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