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武神健之「優良健康文化をつくるために」

仕事の悩み&ストレスの9割が楽になる、超簡単な方法…日本人は不安になりやすい遺伝子

文=武神健之/医師、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事
仕事の悩み&ストレスの9割が楽になる、超簡単な方法…日本人は不安になりやすい遺伝子の画像1「Thinkstock」より

 先日、厚生労働省から発表された平成28年の労働安全衛生調査(実態調査)【註1】によると、働く人のなかで、強い悩み、不安、ストレスを持つ人は59.5%(平成27年調査:同55.7%)とのことでした。

 その内容は、「仕事の質・量」が 53.8%(同57.5%)と最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」が 38.5%(同33.2%)、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」が 30.5%(同 36.4%)でした。

 この結果はここ数年のなかでは例年通りであまり変わらないというのが、産業医としての私の見解です。また、働いている人は、実際に起きている時間の半分以上は働いていることがほとんどですから、彼ら彼女らの不安、悩み、ストレス原因は職場にあることは容易に納得できます。ですから、大切なのはこの職場の不安、ストレス、悩みをどのように解決・解消できるのかということだと思います。

 調査ではさらに、強い悩み、不安、ストレスを持つ人たちに「相談できる人はいますか?」と聞いています。「いる」と答えたのは91.1%(同84.6%)で、 「いない」と答えたのは8.0%でした。

「ストレスを相談できる人がいる」とした91.1%の労働者のうち、実際にそのようなときに相談した人の割合は 85.0%(同 78.1%) でした。一方、彼ら彼女らのうちそのようなときに「相談したことはない」と答えたのは9.6%でした。

9.6%もの人が、他人に相談できない

 結果の見方を少し変えてみると、悩み、不安、ストレスがあっても相談できる人がいないと答えた人は8.0%おり、相談相手はいると答えたものの実際はストレスがあるときに相談しなかった人は全体の8.7%(=91.1%× 9.6%)いたと計算できます。つまり、100人社員がいると約9人は、仕事上の不安やストレス、悩みがあっても誰にも相談していないということが推測されます。

 実際に不安、ストレス、悩みを相談した相手は、「家族・友人」が 81.3%(同 77.7%)と最も多く、次いで「上司・同僚」が 71.3%(同73.2%)でした。仕事のことは、会社の人には相談しづらくプライベートな関係(家族や友人)でこそ相談しやすいという人と、仕事のことだからこそプライベートでは相談せずに職場の人(上司や同僚)に相談したいという2つの考えがあることが見受けられます。

武神健之/医師、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事

武神健之/医師、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事

医学博士、産業医、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。20以上のグローバル企業等で年間1000件、通算1万件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を行い、働く人のココロとカラダの健康管理をサポートしている。著書に『職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書―上司のための「みる・きく・はなす」技術 』(きずな出版)、『不安やストレスに悩まされない人が身につけている7つの習慣 』(産学社)、共著に『産業医・労働安全衛生担当者のためのストレスチェック制度対策まるわかり』(中外医学社)などがある

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