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大江英樹「おとなのマネー学・ライフ学」

お金を増やした人に共通する、「絶対にやらない」3つのこと…多くの投資家を見てきた結論

文=大江英樹/オフィス・リベルタス代表
お金を増やした人に共通する、「絶対にやらない」3つのこと…多くの投資家を見てきた結論の画像1「Thinkstock」より

 お金を増やすための方法はいろいろあります。そのやり方は人それぞれで、「これが一番正しい方法」を決めるというのはなかなか難しいものです。ところが逆にやってはいけないことはとてもシンプルなことばかりで、多くの人に共通するといっていいでしょう。お金を増やす上で絶対やってはいけないこと、それは次の3つです。

(1)人に頼ったり任せたりしないこと
(2)うまい話に乗らないこと
(3)無理をしないこと

(1)人に頼ったり任せたりしないこと

お金を増やした人に共通する、「絶対にやらない」3つのこと…多くの投資家を見てきた結論の画像2『お金の常識を知らないまま社会人になってしまった人へ』(大江英樹/PHP研究所)

 私は長年にわたって個人投資家を見てきましたが、彼らが株式投資でとる行動を見ていると明らかなことがひとつあります。それは儲かっている人は、ほとんどみんな「自分で考えて判断している」ということです。逆に人に「何を買えば儲かりますか?」と聞いている人で儲かっている人は見たことがありません。これは投資に限らず、すべてのビジネスにおいて共通することでしょう。

 これはある意味、当然といえます。これが結婚や転職のような重大なことを決める場合、その意思決定を簡単に人に委ねるようなことをしますか? 「誰と結婚したら良いか教えてください」とか、「転職すべきかどうかは決めてください」などとは絶対に考えないはずです。

 にもかかわらず、投資という自分の財産に関わる重大な案件であるはずなのに、どうすればいいのかを人に聞いたり委ねたりするというのは変です。おそらく心の片隅のどこかに「きっと儲かる方法や銘柄があるはずだ」と思う気持ちがあるからでしょう。しかしながら、そんなものはありません。「先のことは誰もわからない」というのが投資の真実です。だからこそ、精緻に分析し、慎重に考え、かつそれでも決してなくなることのない「リスク」をできるだけ小さくするために分散投資を行うことが大切なのです。

 したがって、お金を増やすに当たって、絶対やってはいけないことのひとつが「人に頼ったり任せたりしてしまうこと」です。投資に限らず、人生において最も大切なことは「自立すること」です。自分の頭で考えて判断し、結果に対して責任を負うということがまず何よりも大切なことなのです。

(2)うまい話に乗らないこと

 これ、実は(1)とも共通します。人に「何か儲かるものはないか?」と聞くのは、そういうものがきっとあるのだろうという気持ちがあるからです。でも、世の中にうまい話はないのです。

 よく、「あなただけに特別の情報を」といった勧誘の電話がかかってくることがあります。でも、本当に特別に儲かるものなら、どうしてそれをわざわざ人に言うのでしょうか。私だったら、もしそんなおいしい話があったとしたら、絶対に人には言わず、自分で独り占めします。そもそも、そういう話を持ってくる時点で怪しいと思うのが普通の常識です。

大江英樹/経済コラムニスト

大江英樹/経済コラムニスト

1952年、大阪府生まれ。野村證券で個人資産運用業務や企業年金制度のコンサルティングなどに従事した後、2012年にオフィス・リベルタス設立。日本証券アナリスト協会検定会員、行動経済学会会員。資産運用やライフプラニング、行動経済学に関する講演・研修・執筆活動を行っている。『定年楽園』(きんざい)『その損の9割は避けられる』(三笠書房)『投資賢者の心理学』(日本経済新聞出版社)など著書多数。
株式会社オフィス・リベルタス

Twitter:@officelibertas

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