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山本康博「なぜあの商品はヒットしたのか/しないのか」

大ヒットのエコバッグ「シュパット」、畳む面倒なしでメチャメチャ便利だ!

文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役

 皆さんはエコバッグを持ち歩いていますか?

 エコバッグを持参するとレジ袋代分が実質値引きされて少しお得になるお店も増えてきており、だんだんとエコバッグが普及しています。レジ袋をもらうとお金がかかるお店も増え、今や私たち消費者にとっては必須のエコアイテムといえるかもしれません。

 しかし、エコバッグを持ち運ぶと荷物になってしまい、使ったあとに畳まなければいけないため、それが億劫で使わないという方もいます。今回ご紹介するのは、そんな方にお勧めの、今もっとも注目を集めているエコバッグ「Shupatto(シュパット)」という商品です。

大ヒットのエコバッグ「シュパット」、畳む面倒なしでメチャメチャ便利だ!の画像1エコバッグ「Shupatto(シュパット)」

畳む手間がなくなった

 畳む煩わしさを見事解消したのがShupattoです。この商品はバッグについている両側のテープを持って引っ張るだけで、一瞬で畳むことができます。

 実際に筆者も購入してみましたが、その名の通り“シュパッ”と一瞬で畳むことができました。まっすぐになった後はくるくると丸めるだけで、簡単にコンパクトにしまうことができるので、面倒くささはほとんどありません。しかし、商品の特性上マチがないので、きれいに商品を運ぶのは難しい印象です。

 このバッグは『あさイチ』(NHK)や『王様のブランチ』(TBS系)などのテレビ番組でも紹介されるほどのヒット商品となっています。エコバッグとしての用途以外にも、旅行に持っていくことによって、帰りのお土産を入れる袋として使用するというニーズもあるようです。

 カラーバリエーションも豊富で、持ったときの丸みがあるフォルムもかわいいことが人気に拍車をかけ、プレゼントとしてもニーズがあると感じます。この商品はエコバッグを使っている人の、使い終わった後しまうのが面倒くさいという不満を解消し見事にAmazonなどでヒットしていますが、同時に新規顧客層も獲得できています。

 今まで、持ち運びや後片付けが面倒でエコバッグを使ったことがなかった人たちのなかにも、Shupattoを使い始めた人も多いはず。既存顧客と新規顧客、どちらも獲得できたことによって、この商品はヒットしています。これから先、エコバッグや養生ブルーシートのバッグなど環境問題関連の商品はどんどん登場してくるでしょう。エコバッグがどのようなアイディアで進化していくのか楽しみです。
(文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役)

山本康博

山本康博

ビジネス・バリュー・クリエイションズ
代表取締役、損保ジャパン顧問。ブランドマーケッター。日本コカ・コーラ、日本たばこ産業、伊藤園でマーケティング、新商品企画・開発に携わり、独立後に同社を設立。これまで携わった開発商品は120アイテム、テレビCMは52本制作。1年以上継続した商品は計算すると3割以上、メーカー側でマーケティング実績35年。現在では新商品開発サポートのほか、業界紙をはじめとしたメディア出演や寄稿、企業研修、大学等でのセミナー・講義なども多数実施。たたき上げ新商品・新サービス企画立ち上げスペシャリスト。潜在ニーズ研究家。著書に『ヒットの正体』(日本実業出版社)、『現代 宣伝・広告の実務』(宣伝会議)、2016年スタンフォード大学 David Bradford 名誉教授、ボストンカレッジ Allan Cohen 教授の推薦書として、世界に向けて英著、 “Stick Out”a ninja in Japanese brand marketingを全世界同時発売開始。『Stick Out~a ninja marketer』(BVC)、現在ブレイク中で話題のAmazon書籍総合1位も獲得したベストセラー『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版)の一人として8月1日執筆など。

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