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『おっさんずラブ』もう恋愛関係が複雑怪奇化で大爆笑&胸キュンのジェットコースター!

文=美神サチコ/コラムニスト
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『おっさんずラブ』もう恋愛関係が複雑怪奇化で大爆笑&胸キュンのジェットコースター!の画像1テレビ朝日系『おっさんずラブ』公式サイトより

 田中圭主演の連続テレビドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)第4話が、5月12日に放送された。

 主人公の不動産会社営業部員・春田創一(田中)が、部長・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と後輩の牧凌太(林遣都)から好意を寄せられ、困惑しながらも相手や自分自身と向き合っていく姿を描いた同ドラマ。さらに第4話では、主任の武川政宗(眞島秀和)が牧の元カレであることが判明し、“おっさんだらけの恋愛模様”が一層複雑化する事態に陥った。

 今回、春田が黒澤を呼び出し、恋愛対象ではないことをキッパリと伝えるという進展があった一方、突如として何かと春田に絡んでくるようになったのが武川だった。春田は内心「お前もなのか……?」と、当初“自分に気がある”と勘違いしていたが、ある日飲みの場で、武川が牧の手を握っていたのを目撃してしまう。春田はますます混乱するも、のちに牧本人から武川が元カレであると告げられた。

 武川に“復縁”を迫られ、春田が幼なじみの荒井ちず(内田理央)と仲良さげにしている様子を目の当たりにした牧は、春田とのルームシェアを解消して武川の家に行くことを決意。春田はとっさに牧をバックハグで引き止めたが、その瞬間をちずに見られてしまう……という大波乱の予感を残し、次回へと持ち越された。

 同作はラブコメディなので、各所に笑いどころが散りばめられているけれど、逆に胸を締めつけられるようなシーンも少なくない。特に春田役の田中と、黒澤役の吉田の“顔芸”は凄まじく、テレビの前で声を出して笑えるレベルだが、彼らが切ない表情を浮かべれば、途端にこちらもしんみりしてしまう。

 しかし、そんな田中と吉田に負けず劣らず存在感を放っているのが、林である。林演じる牧のキャラクターには、春田&黒澤と比べるとコメディ要素はほとんどないものの、その代わり彼は同ドラマの“お色気担当”といえるだろう。牧はドSでクールで、けれども春田のことになると、しばしばカッと熱くなるというカワイイ男性なのだが、「林が演じる」と、そこにとんでもない色気がプラスされる。

 俳優の色気というと、たとえば斎藤工や高橋一生のような“大人の色気”を想像するかもしれない。だが、まだ27歳の林(しかももっと若く見える)にあるのは大人の色気ではなく、“男性の強さの裏に少しだけ見えてしまう弱さ”とか“人間の孤独な部分”とか、そういったものがにじみ出ている色気だと思う。あの黒目がちな目がそう感じさせるのか、それとも林が牧を演じるにあたり、意図してそんな雰囲気をつくり出しているのか……。

 林は2007年の俳優デビュー映画『バッテリー』で主演を務め、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞するなどして当時から注目を集めていた。15年から出演している『HiGH&LOW』のドラマ・映画シリーズでは、日向紀久という凶悪な男を演じていたのが印象的だったが、日向は『おっさんずラブ』の牧とは真逆のキャラクターだ。見た目も性格も、もちろん雰囲気も全然違う。それなのにどちらも違和感がなく、むしろ何も知らずに見ていたら「別人じゃないの?」と思うほどの変貌ぶりなので、彼の役者としての“幅”に驚かされる人も多いのではないだろうか。

 そんな林だからこそ、牧というキャラクターはもの凄く魅力的に映るし、毎回どんなにヒロインポジションのおっさん・黒澤が可愛くても、やはり牧のことも本気で応援したくなってしまう。「牧くんが幸せそうに笑うところを見たい」と、そう思わずにはいられないのだ。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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