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「ダイヤモンド」vs「東洋経済」! 経済誌双璧比べ読み(4月第4週)

ライバル両誌が、医療業界ネタで重なった理由を裏読みする!

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「Part4 薬局&薬店使い倒し術」では、調剤薬局ごとに薬代が異なってくる理由を解説している。薬代のなかには、公定価格が定められた薬代のほかに、調剤技術料として「調剤基本料」があり、この価格が、調剤薬局によって異なるのだ。たとえば、「処方箋の受付回数が月4000回超と多く、その70%超が特定の病院に集中している」調剤薬局の基本料はそれ以外の調剤薬局よりも安くなるという。つまり大病院の近くの調剤薬局ほど薬代が安くなる可能性が高いということだ。

「Part5 全身を調える漢方薬の実力」では効果が高い漢方薬を一覧化し、「Part6 薬を取り巻く企業と人」では、高い配当利回りで個人投資家に人気の医薬品株という視点で製薬会社を分析し、「偏差値70から35まで 東大生は薬剤師資格眼中になし!」という記事では、「日本の薬学部・薬学科の偏差値ランキングと薬剤師国家試験合格率」を掲載している。経済誌が得意とする「編集部でまとめた」一覧表だ。

 この表で特徴的なのは、薬剤師の国家試験は平均9割弱が合格していること。だが、これは大学側が国家試験よりも難しい進級試験を課して、合格確実な学生だけを受験させているからだという。また、そんななか東京大学の合格率が35%と目立って低いのだが、その理由は、薬剤の研究や開発の最先端の分野では、化学や生理学などの研究者としてより高度な訓練を受けてきた人材が採用されており、そもそも薬剤師の資格の有無などは問われないためだという。  

がんも「治療満足度」が問われる時代に

「週刊東洋経済」(4/28・5/5合併特大号)

「週刊東洋経済」の第1特集は「がん完全解明2012」。「Part1 賢いがん患者になる」では、「がんの標準治療を知っておこう」として続々と登場する新薬、新技術を紹介。がんも「治療満足度」が問われる時代になっている。治療満足度も一部のがんでは目覚ましい。ある医療関係者への調査では、大腸がんの治療満足度は00年度の43.8%から10年度には72.4%に向上。前立腺がんや白血病でも薬剤貢献度の向上によって治療満足度が上昇した可能性があるという。

 また、医薬品市場のグローバル化で、希少がん治療薬を採算ラインに乗せることが可能になってきた。患者数が10万人に1人という希少疾患であっても、世界規模でみると、患者数は7万人に達するのだ。がんの分子標的薬で売上高首位のリツキサンの2011年売上高は65億ドルに達するという。つまり、希少がん薬が新薬開発の主戦場になりつつある。

「Part2 がんにかかるおカネ」では、この4月から、これまでは入院の場合だけに適用されていた高額療養費制度の「限度額適用認定証」の制度が外来診察時にも使えるようになったことが紹介されている。高額療養費制度とは、1カ月に支払った医療費の自己負担額が一定額を超えた場合に超えた金額が支給される制度だ。

 一定額とは年齢や所得によって異なるが、一般所得(標準報酬月額が月額53万円未満で住民税非課税者をのぞく)、70歳未満の場合、1カ月間の自己負担は8万100円となり、超えた金額は還付されることになる(一時的に立替払いをせざるをえなかった)。ただし、治療前に手続をしておけば、あらかじめ「限度額適用認定証」を提示することで、限度額を超えた場合の支払額は支払わなくて良い。入院の場合だけに適用されていたこの制度が4月から、外来においても適用されるようになったというわけだ。つまり、より患者の財布に優しい制度になったわけだ。

 また、社会派の「週刊東洋経済」らしく、「働き盛りの治療と就労 がん治療をしながら仕事を続ける」記事で、医療機関も職場も理解が乏しいがん患者の就労支援の問題を紹介している。

「Part3 日本のがん対策」では、こちらも「編集部でまとめた」一覧表が掲載されている。「週刊東洋経済」の今週号は「患者数、部位別、進行度別……病院の特徴がわかる がん診療拠点病院の治療実績」だ。国立がん研究センターがこの3月に公表した全国のがん診療連携拠点病院におけるがん治療の情報によるもので、09年1~12月に各拠点病院で行った治療の「院内がん登録」を集計したものだ。患者数の多い東京都、大阪府、愛知県、福岡県についてまとめられているが、ただし、調査自体は09年で「現在までに勤務する医師が替わっていると患者数や治療方針が変わることもある」などの注意点も多く「おおまかに施設の特徴をつかむことはできる/あくまも病院選びの参考の一つとして読んでほしい」と及び腰にまとめられている。

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