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豊田章男社長とは犬猿の仲で、内紛も勃発していた!

奥田・元経団連会長 トヨタ "決別宣言"と"舞台裏"

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 実は奥田氏は東京電力の会長に内々定していた。内々定というのは少し語弊があるかもしれない。奥田氏は民主党の仙谷由人政調会長代行の要請に応えて今期、東電会長を受諾する腹を固めていた、と奥田氏の周辺は証言する。章男の父親の豊田章一郎氏にも根回しを終え、章一郎氏も奥田氏の考えに反対しなかったという。

 ところが、まとまりかけた人事に、トヨタの現経営陣が待ったをかけたのだ。「トヨタブランドに傷がつくことを強く懸念したため」と伝わっている。

 昨年夏には原子力損害賠償支援機構のトップに、渡辺捷昭・前トヨタ社長の就任が水面下で進行した時も、同じ理由で反対したといわれている。奥田氏は現経営陣との相克を乗り越えてJBICの総裁に就任したわけだ。

 久々に表舞台に登場した奥田氏は弁舌滑らかだった。4月2日に行われたJBIC総裁の就任会見では、まるで経団連会長時代に戻ったかのようであった。人選が難航する東京電力の次期会長の人事について、「一般に商品を売る会社の出身者は適切ではない」と語った。表面的には「東電に対する批判が、会長の出身企業に波及し、商品の売れ行きが鈍る恐れがある」との懸念を示したものと受け止められた。しかし、章男社長との激しい相克を知る関係者は奥田氏のトヨタ(章男社長)への決別の辞だったと打ち明ける。

 ちなみに東電の勝俣恒久会長(72)の後任候補と取り沙汰された経済人は少なくない。ざっと挙げると、葛西敬之・JR東海会長(71)、三村明夫・新日本製鐵会長(71)、吉川廣和・DOWAホールディングス相談役(69)、數土(すど)文夫・JFEホールディングス相談役(71)、槍田松瑩(うつだ・しょうえい)・三井物産会長(69)、大橋光夫・昭和電工相談役(76)、中国大使の丹羽宇一郎・伊藤忠商事元会長(73)、そして奥田碩・トヨタ自動車相談役だ。

 奥田発言に早速、政財界から反応があった。経済同友会の長谷川閑史・代表幹事(武田薬品工業社長、65)は記者会見で「奥田さんの懸念はよくわかる。その会社の製品のボイコットという形にならないように望みたい」と同調。「大変な役割なので、スムーズに(人選が)いかないのは無理もないと思う」と人事の困難さに対しても理解を示した上で、「すべてをなげうって東電のため、国家のために難しい仕事をやってもよいと判断される経営者がいれば、(財界・経済界を挙げて)サポートしていくことが大事だ」と述べた。

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