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【2】ソフトバンクのサービスとプロダクトの戦略

ソフトバンクグループのビジネス戦略を徹底分析!

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 一方、溝上氏は「今後はソフトバンクグループとして拡大路線を貫きながらも、SBI同様に巨大になった企業はグループから切り離していくんじゃな いでしょうか。特にプラットフォーム事業とコンテンツ事業で切り分ける線が濃厚ですね。コンテンツ事業が育ってくれば、『インフラを持つグループがコンテ ンツまでも独占している』と批判されることにもなるでしょうから、ひとつの事業体でやるのは無理がある。今のコンテンツ事業が、モバゲーくらいの規模【編 注:10年度売上高1127億円】になれば、十分あり得ると思います」と予測する。コンテンツについては、これもまたゼロから事業を始めるのではなく、ど こか有力なコンテンツ企業を買うということも考えられる。

「特に、ケータイコンテンツは大事です。DeNAだと野球チームを持っていてお互いに買収ができないので、グリーやミクシィあたりを狙っているので はないでしょうか。ボーダフォンの買収と同じく、とにかくある程度の数字、売り上げや会員数を持っているところを買ってしまえ、という考えは、孫さんの中 にいまだあると思います」(溝上氏)

 そもそも、いずれ国内では頭打ちになるケータイ事業やネット事業の海外展開も視野に入れていることだろう。アジア圏を中心とした投資の展開ぶりか らは、そうした展望が透けて見える。加えて、11年より注力している太陽光発電を用いた自然エネルギー事業への姿勢も、新たな「プラットフォーム事業」の 柱になり得るかも気になるところ。

 いずれにせよ、まだまだ際限なく拡大路線をとり続けるソフトバンクグループ。今のところ、その事業内容はインターネットと通信が中心となっている が、いずれありとあらゆる場面でIT技術が使われることになると考えると、ソフトバンクの介護サービスや飲食店にお世話になる日がくるのかもしれない。
(構成・文/熊山准、呉琢磨、編集部)

<目次>
(1)なぜ、いまソフトバンクと孫正義なのか?
(3)補助金頼みの太陽光ビジネスとSBエナジー
(4)文化人・財界人が語る孫正義の功罪
(5)ソフトバンク社員覆面座談会