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大口産出国・米国も輸入国へ逆戻り?

原発停止で人気急騰シェールガス、早くもバブル崩壊!?

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点数稼ぎのつもりが赤っ恥

 こうした状況を知ってか知らずか、野田首相は電力問題で点を稼ごうと、4月30日の日米首脳会談でなんの土産も持たずに「シェールガスを売ってほしい」と直談判したが、政治的リスクを負いたくないオバマ大統領に「まだ政策決定過程にある。今は判断できない」と婉曲に断られ、恥をかいている。「エネルギーは金さえ出せば買える」という、エネルギー基本政策の貧困さが、図らずも露呈した一場面でもあった。

 シェールガス革命の希望的側面だけを捉えて「電力不足解決の切り札」と浮かれるのは、「欧米や産油国のエネルギー企業に『無知』を宣伝しているようなもの。現在の天然ガス調達価格同様、相手から見れば『ネギを背負ったカモ』同然」(エネルギー業界関係者)と、懸念の声も聞かれる。綿密な事実調査に基づいた、真の戦略的エネルギー政策が求められている。
(文=福井 晋)

BusinessJournal編集部

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