NEW
「ダイヤモンド」vs「東洋経済」! 経済誌双璧比べ読み(6月第2週)

2期連続の最高益更新のセブン&アイの弱点とは!?

【この記事のキーワード】,

 うつの主な症状は「眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる。何をしても楽しめない状態が続く、これらが2週間に以上にわたる」場合はうつの可能性が高いという。この原因は景気後退による経済的な不安や、職場、家庭、人間関係などのストレスと長時間労働による過労が原因とされていて、精神疾患を原因とする労災の請求件数を見ると、98年には42件しかなかった申請が10年には1181件にまで増えて過去最高に。11年度も高水準の請求件数が見込まれており、3年連続で過去最高を更新する勢いだという。

 記事によれば、この急増の背景には、うつ病の診断基準の解釈が広がってきていることがあるという。10年前ならばノイローゼや自律神経失調症といわれた症状も、現在はうつ病と診断されるようになった。またうつ病についての認識が広がり、病院で受診する機会が増えていることもある(『うつ 急増しているのはなぜ』)。

 一方、最近、話題になってきた「新型うつ」は、勤務中だけうつ状態に入り、仕事を離れると普通の生活に戻ることができるという症状で、周囲からは怠け病としか思えない状況が続くが、精神科でうつ病との診断を受けるのだ。

 話題の「新型うつ」は不安感が強いタイプ、気を使いすぎるタイプに多く、ゆとり教育世代や親からあまり怒られたことのない若者がなりやすい。ある中堅企業では、従来型の精神疾患を発症させた社員は減ってきているが、「新型うつ」の症状の若手が急増中、とくにリーマンショック前に入社した4~5年目の社員が発症させているという。入社後の長時間労働が原因なのか、因果関係が不明で対策がとりにくいのが現状だ。

「新型うつ」についても、「精神医学的に厳密な定義はない」のだという。このため、「新型うつ」というよりも人格が成長する過程において何かが欠落して止まっている未熟状態である「未熟型うつ」ではないか、自立しにくい社会環境の中で育ち、自立しようともがいている「病的自立症候群」と呼ぶべきではないかといった専門家の異論を掲載している(『問題視される新型うつ 治癒しにくいのが難点』)。

 うつ病で深刻なのは、強いストレスにさらされる海外駐在員と家族たちだ。海外赴任といえば、かつては成功者のイメージだったが、現在は赤字の海外拠点はが削減されたりして、1人で何役もこなさざるを得なくなる。さらに中国などでは接待などで飲酒量が増える。中国人の部下に対しても。タフな交渉が必要になってくる。こうしたストレスから、さらに飲酒量が増えて、健康までも害してしまうのだ。専門家によれば、「海外だとストレス3倍、うつ病発症率は3倍以上」だというのだ。

 とくに中国では、80年代生まれ、90年代生まれの若い世代は、中国人にとっても対応が難しいとされている。こうした世代を部下に持つことで、海外駐在員は大きなストレスにさらされるのだ。メンタルヘルス対策が万全の企業でも海外駐在員までサポートが回りきらない。

『週刊 東洋経済 2012年 6/16号』 考える人はうつというと駆り出されるな。 amazon_associate_logo.jpg
『週刊 ダイヤモンド 2012年 6/16号』 ちょっと目がチカチカする表紙。 amazon_associate_logo.jpg
RANKING
  • 連載
  • ビジネス
  • 総合