「ある人材紹介会社に登録したら、『ここは素晴らしい会社です』『あなたを面談した瞬間から、ここにピッタリだなと思っていました』『社長とアナタは息が合いそうだ』などと言われ、ある会社を強烈プッシュされました。初めての転職なもので躊躇もしましたが、『そこまで言うなら…』と、いざ面接を受けたんです。ところが、それから1カ月、2カ月たっても、担当者からの連絡はありゃしません」
メールしても返事ナシ。電話しても不在。そこで、その担当者の上司に、「どうなってるんだ!」とクレームをつけた。すると……。
「あんだけ持ち上げといて、先方から落とされたっていうんです。僕としちゃあ、担当者があそこまで言うからには、完全に受かってると思って、今の仕事も結構おざなりにやっちゃっていたんです。そんなことなら、早く言ってくれよって話ですよ」(花田さん)
“悪徳”人材紹介会社は、情報を公開しない
こんな具合に、「”悪徳”人材紹介会社」に振り回された人はたくさんいる。似たような被害に遭わないためにも、紹介会社はよく目を凝らして選びたい。
人材スカウト会社、クライス・アンド・カンパニー代表取締役社長の丸山貴宏氏が言う。
「人材紹介会社は大手から一人でやっているようなところまで、何百社とあり、そのクオリティは玉石混交。転職を希望される方は、ご自分の人生を左右する『パートナー選び』だと考えて、よくよく精査する必要があります」(丸山氏)
では、いい紹介会社と悪い紹介会社の見分け方は?
「当たり前ですが、いい人材会社とは、登録してくださる人材を大切にする会社。そういう”まっとうな思想”を持つ会社は、まずHPのつくり込みからして違います」(同)
具体的には、「会社情報がディスクローズされていればいるほどいい会社」といえる。
社長を筆頭に、転職コンサルタント一人ひとりのプロフィールまで記載されているといった具合だ。