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飲んべえ岡ちゃんの相場師養成講座 第5回

成長企業の株価は、相場全体低迷でも下がる可能性は低い?

【この記事のキーワード】

ユーロ危機でも相場は上がる? 

 例えば、昨年11月~今年3月まで相場は上がりました。しかし、4月以降は下げています。その理由として、各メディアはギリシャなどの欧州危機を指摘しています。僕も相場概況記事を書く仕事をしていますから、「欧州危機で下げている」と解説していますが、3月までの上げ相場の時期は、欧州危機と重なっていなかったでしょうか? 

 いいえ、重なっていましたよね。 3月までと、4月以降と、経済のファンダメンタルズに大きな違いがないのに、一方は上げ相場、もう一方は下げ相場。 

 相場は長い目で見れば、ファンダメンタルズを反映するものですが、相場の流れのなかでは、同じような状況なのに上げるときも下げるときもあります。ファンダメンタルズなどの理屈よりも、現実のトレンドを重視しなければならないというのは、この相場の特質からいっても、よくおわかりになると思います。

「業績が伸びている企業の株価は、全体の相場が調整しても、一緒になって下がる可能性は少ないでしょうか?」という質問と似たようなものに、「岡本さんがいう流れに乗る銘柄は、全体相場が崩れても、同じように下がる可能性は少ないですよね」という質問があります。

 前回取り上げたトレンドライン、もう一度見てください。

成長企業の株価は、相場全体低迷でも下がる可能性は低い?の画像2株価チャート
 上のような上昇トレンドの相場もいつか、下のような下降トレンドに転換します。上げ相場の時に上げをリードした銘柄は、その相場の流れに乗った銘柄群です。しかし、下げ相場になったら、当然、それまで相場を引っ張っていた流れに乗る銘柄群が下がるのは、自明の理です。

相場は確率論

「でも、例外はあるでしょう?」という声も聞こえてきますが、そりゃ、何事も例外はあります。

 しかし、相場は確率論ですよ。トレンドが逆流の負ける可能性が高い時にはいかない。臆病、慎重……卑怯でいいんです。負けそうなけんかはしないことです。トレンドの大切さをよりわかっていただきたく、しつこくトレンドについて解説してきました。もちろん、実際の相場をしていますと、「わかっているけど、やめられない(=同じ失敗を繰り返してしまう)」。わかります。僕もそんな失敗を繰り返してきましたから(苦笑)。 

 でも、「わかる」「気づく」ことから成長は始まります。 

 さて、今回の宿題です。

「相場では特別な情報ってあるんでしょうか?」 

 自分でこの答えを考えてください。この話って、皆さん、聞きたい話の最たるものでしょう。情報は大切なものです。しかし、もっと大切なものもある。次回からそんな話をしていきましょう。
(文=岡本昌巳/経済ライター)

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