高利回り・私的年金・所得税戻るって？不動産投資の罠

　不動産投資を行う際は、物件を買う前に入念な情報収集や市場の見通しといった準備が必要なのはいうまでもない。投資を始めて、物件の保有期間中に収益があっても、売却や修繕費、建て替え費用などで相殺されてしまっては、まったく意味のない投資になってしまうので、くれぐれも慎重に検討したい。

　今回は、不動産投資における落とし穴について一般的な話を紹介したが、取材を進めるうち、ブームに便乗した数多くの悪質な手口が横行していることがわかった。次回は、そうした事例や失敗例について紹介する予定である。
（文＝編集部）

【註1】等価交換
　土地は地主、建設費は不動産業者が負担して建物をつくり、完成後にそれぞれの出費の割合に応じて、それぞれが土地と建物を取得すること。地主と不動産業者との間で、土地の一部と建物の一部を等価で売買（交換）することになるので、等価交換と呼ばれる。