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民間出身新区長はサポートしようがない?

大阪市職員覆面座談会「橋下市長、残業なんてできませんよ〜」

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Cさん(以下、C) 東淀川区は淀川区と、生野区は東成区とそれぞれ合併される予定だというのは明白。ほかには、どういう区分けになるかわからないが、平野区は、東住吉区か生野区と一緒になり、「東成区」に。住之江区と大正区は、西成区との合区が考えられる。また、港区は此花区と合区する可能性がある。

橋下市長に協力的な職員なんていない

――市職員から区長職に就いた6人のうち、港区長、大正区長、平野区長はそのまま留任しています。橋下市政に協力的で、市長の覚えめでたい方々なのでしょうか?

A そんなことはない。そもそも市長に協力的な職員なんて誰もいない。皆、面従腹背を決め込んでいるだけ。もっとも、職員から請われて区長公募に応募した区長はいる。

B 区長公募後もそのまま留任した港、大正、平野の3区は、行政上の課題が山積する区。難しい区行政を強いられる。港区は天保山もあり観光地ではあるけれど、海・川に囲まれて交通の便もよくない。住民が増える公算もないので、税収増は見込めない。大正、平野の両区も、人口減による税収減といった事情はそんなに変わらない。

C 市長にとって、今回の公募区長任命は絶対に失敗が許されない。なので、難しい区行政を強いられるところは、市職員を充てている。いかにも市長らしいやり方だ。

――例えば、先述の金谷東淀川区長のように、公募区長人事により、区長職を横滑りした市職員出身区長について、皆さんはどう見ています?

A 東淀川、生野、住之江の3区は、明確に合区を目指した。合区前の行政上の整理を行うために充てた人材と見る向きが多い。

B 現市長に近い職員というのは、職員の中にはいない。しかし、特に合区を視野に入れ東淀川などの3区長は、見方によっては現市長が「俺の政策を実現してくれそう」と期待するタイプの人かもしれない。

市職員出身区長は、合区が終われば終わり

C 人望が厚い人もいる。行政マンとしては辣腕というか、その豪腕ぶりで知られるのが、先ほど名前が挙がった東淀川区の金谷新区長。彼は橋下路線でもなければ、組合とも距離を置くタイプ。下につく職員にとっては厳しい人だが、仕事がデキることは確か。それでも合区が実現すれば、職員出身区長は、もうその時点で終わりだろう。今回の公募区長人事で横滑りした職員出身区長は、市長にとっては”捨て駒”要員であることは間違いない。

――「あいりん地区」を抱え、生活保護受給者も多い西成区は、公募で民間から登用された区長ですね。

C そこだけは、市長にとって(生活保護問題の)目玉となる地区なので、民間人を充てたのだろう。難しい地域性なので、その分、市長の言う”成果”を上げるために、相当区の職員にしわ寄せがくることになるだろう。

BusinessJournal編集部

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