【1】カギは「ペアで参加」「断らせない」「無理矢理いいね!させない」

広告費ゼロで会員5万人?ソーシャルランチ人気の秘密

――今後、SNSをビジネスとしてとらえた場合、どのような点に可能性があるとお考えでしょうか?

福山 私は、インターネットコミュニケーションの理想形は、漫画の世界にでてくる“テレパシー”のようなものだと思います。ふと思った瞬間に相手に伝わる、離れていても会話ができてしまうものです。そのために必要なのは、モバイルで常につながっているという状態です。これからは、モバイル前提で設計されたコミュニケーションサービスが、主流になっていくと思います。リアルタイム性があって、双方性があって、本当にテレパシーがしたい人間とつながっている。Facebookは、このようなコミュニケーションに特化しているとは言えないでしょう。スーパーオープンだからです。友達が数百人にもなると、人間の処理能力を超えてしまい、お互い濃いコミュニケーションはできなくなりますし、あまり親交のない人からチャットがくるというのはノイズでしかないでしょう。そうすると、「本当に仲のよい友達だけの、クローズドなSNS」のほうが、濃いコミュニケーションができる。今後は、そこに特化したようなものが増えてくると思いますね。

――そこでうまくマネタイズできると、ビジネスに発展する可能性があるということでしょうか?

福山 このようなクローズドなSNSでも、広告などのビジネスは構築できると思います。例えば、僕が「おなかがすいたね」と友人と話していたら、すっと近くのラーメン屋の広告が出てきて、そのメニューも僕の好みを反映したものが出てくるとかです。それは、グーグルのGMailが展開しているコンテンツマッチ広告のようなものです。でも、どのようなSNSやサービスが出てきても、結局ビジネスとして構築できるのは、後付けでしかないかなと思います。そのようなパーソナライズされた広告ビジネスが成立する為にも、ユーザプロフィールのメタ情報の標準化は必要です。

<目次>
【2】もしグーグルが日本で起業していたら成功したか?
【3】アップル元社員語る「過酷な社内政治とクレイジーな要求」
【4】なぜ“汎用技術”iPodがヒット?にみるベンチャー成功の秘訣

●福山誠(ふくやま・まこと):シンクランチ株式会社代表取締役社長
早稲田大学在籍中にDeNAやグリーなどでアルバイトをし、社会人のワークスタイルの中でランチは社会人の1つのツール、ビジネスマンの文化となっていることに気づく。2009年Googleに入社。セミナーや異業種交流会等で、社会人のネットワーキングしていくニーズを体感し、ソーシャルランチのテスト版を11年5月に立ち上げ、7月に起業準備に入りGoogleを退社。11年8月、シンクランチ株式会社設立、代表取締役社長に就任。

BusinessJournal編集部

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