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知ってるようで知らない 薬局の歩き方 クスリの選び方 第1回

キンチョールだけでは全然ダメ! 絶対ゴキブリを出さない害虫駆除

【この記事のキーワード】


【守りの要】
 駆虫をしたらあとは、外から新たに供給させないことが大事です。そこで忌避剤が役に立つのですが、人間の考える進入路と昆虫から見える進入路はまったく別次元です。使用薬剤も場所に応じて使い分けが必要なので詳しくいきましょう。

 基本は「◯◯に虫こな〜い」などという商品名のスプレータイプの忌避剤をメインに使います。成分はプロフルトリンやシフルトリンといったピレスロイド系の中で、蒸気圧がびっくりするほど低い(蒸発しにくい)成分がシリコンオイルなどに溶かされた状態で入っています。これらを窓に噴霧するのですが網戸に噴霧するより、窓の周りと網戸と窓のスキマ、玄関ドアの上下、換気扇、通風口、あらゆる害虫の通り道になりそうな部分に噴霧しておきます。理想は一度乾燥させた上で2〜3度重ね塗りをしておくと、1〜2カ月はバリア効果を期待できます。

 ただし、大雨などの直撃をくらうとあっさり流れてしまうので、雨上がりなどは軽く噴霧してから窓を開放するように窓横に置いておくと安心です。最近はヤブ蚊用に特化したものや虫除けチョークというものもあり、チョークはまさに害虫結界です。さらに近隣に害虫の発生源がある場合、虫コロリアースのような粉末剤を地面にどっさりまいておくことで、かなりの進入ルートを雨が降ったとしても長期間破壊することが出来ます。
 
【守りの砦】
 攻めと守りをしっかりすれば万全……と言いたいところですが、虫の卵には多くの殺虫剤が効果不足です。そこで孵化した幼虫を狙い撃ちで撃滅するために、ここで初めて毒餌ことベイト剤の出番となります。

 ベイト剤は、ヒドラメチルノンやフィプロニルやジノテフランといった1〜3日で致死効果を持つもの、ホウ酸のように一週間程度毒性が出るまでかかるものなどさまざまです。ヒドラメチルノンは昆虫のATP合成自体を阻害し根底から殺しにかかる成分、フィプロニルは神経に作用し異常興奮させて破壊し致死させます。ジノテフランは神経を麻痺させ生命活動に必要な臓器を止めます。ホウ酸は脱水を起こさせます。

 これらのベイト剤を使うコツは裏面を見て、成分が違うものを最低3種類購入し、説明書にある設置の3〜10倍を目安に設置することです。特に台所だけでなく、家中にくまなく設置することが要で、本棚の裏、引き出しの中、押し入れの奥、ありとあらゆるスキマとカドに設置していきます。

 ちなみにトラップの元祖のような粘着トラップは……、実はあまり使い物になりません。むしろ粘着トラップは現在どれだけの害虫が家にいるのか? という指標に使うべきもので、駆除に使う時代ではもはやないと言えます。あくまでベイトの補助や成虫の駆除に保険で使うのが正解です。

 ここまで徹底してやって初めて完全駆除が完成します。オススメは梅雨時に入る前のシーズン、成虫が少なくベイトが最大限仕事します。

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