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岩瀬大輔(ライフネット生命保険副社長)

フェイスブックに10年先駆け!?日本版SNSがダメだったワケ

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ムーディーズ:スペインの28銀行を格下げ – 毎日新聞(6月26日)

 格付け会社はいつも後追いなので、彼らの格付けに一喜一憂することは、あまり意味はないと思います。本来は格付けを見て将来の貸付を検討するのに、多くの企業や機関が貸付をした後で評価を下げても、あまり意味はない。それよりも、こうなった背景には、市場関係者の信仰のようなものがあったのではないでしょうか。

 以前、フィナンシャル・タイムズが特集で扱っていたのですが、今回のユーロ危機は、構造的には日本のバブル崩壊とまったく一緒なんです。アメリカで80年代に、S&L(貯蓄貸付組合)などの金融機関が引き起こした不動産バブルの崩壊がありました。その後、日本でもバブル崩壊があって、2000年代にはサブプライム問題がありました。いずれも、問題の根っこはまったく同じなんです。

 去年世界ですごく話題になった、『This Time is Different』(日本語訳『国家は破綻する』<日経BP社/カーメン・M ラインハート>)という本があります。要するに「今回は違う」というタイトルなんですが、国家債務バブルの歴史を解説した本です。この本によると、バブルの時に、投資家も市場関係者も思うことは、「今回は違う」と考えるそうです。アメリカの場合は、「ITで生産性が上がるから今回は違う」と。でも、確実に歴史は繰り返しています。ですので、「今回は違う」という信仰を持ってはいけない。その意味でいえば、中国経済は要注意かもしれません。沿海部と内陸部の格差があるからとか、人口が多いからとかいろいろと意見はあると思いますが、そう言う人たちは「This Time is Different」、つまり「中国は今までの他国のバブルとは違う」と言っているような気がします。

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●岩瀬大輔(いわせ・だいすけ)
:ライフネット生命保険株式会社代表取締役副社長
東大法学部在学中に司法試験に合格するも、卒業後はボストン・コンサルティング・グループや投資ファンド会社を経てハーバード大学ビジネススクールに留学。同大学でMBAを取得し、上位5%の成績で卒業後は、戦後初の独立系生命保険会社・ライフネット生命保険の設立に参画。現在は同社代表取締役副社長を務める傍ら、2010年世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」にも選出され、毎年同会議に出席している。

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