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【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「仕事がデキない人の条件」

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岩瀬 はい。よく若い人から聞かれるんです。「いまの会社を立ち上げるにあたって、リスクとか考えなかったんですか?」と。そういうときは反対に「リスクってなんですか?」と尋ね返すんですよ。たとえば、連帯保証人になっていて破産する可能性があるとか、家族がいて住宅ローンをドーンと抱えているとか、そういうのは確かにリスクでしょう。でも、泥臭く行動したり、人との巡り合わせを大事にしたり、この人と一緒に仕事がしてみたい!と心から思えたり、そういうことの何がリスクなんでしょうね。こういう場合のリスクなんて、突き詰めると「カッコ悪い」「世間体が気になる」程度のことでしかないですよ。

 何か新しいことにチャレンジして、仮にうまくいかなかったとしましょう。どうにか再就職できたけど以前よりも給与が下がってしまう、同期の連中から遅れてしまう、という事態になるかもしれないけど、そんなのは単なる見栄みたいなものでしょ? 失うことなんて大してない。だとしたら、リスクはほとんどナシで、うまくいったら全部リターンになる。ノーリスク・オールリターン。これはいいなぁと気づいたので、今の道に進んだんですよね。

中川 要するに「社会人10年目くらいまでのヤツなんて、実際は大したリスクなんて抱えていないんだから安心しろ。つまらないことで迷うな」ということですよ。
(構成=漆原直行)

●中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
編集者・PRプランナー。一橋大学商学部卒業。博報堂CC局を経て01年に退社し、雑誌のライターになり、その後「テレビブロス」編集者になる。06年からインターネット上のニュースサイトの編集者になり、現在は編集・執筆業務のほか、ネットでの情報発信に関するプランニング業務も行っている。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)など。

●岩瀬大輔(いわせ・だいすけ)
ライフネット生命保険株式会社代表取締役副社長。東大法学部在学中に司法試験に合格するも、卒業後はボストン・コンサルティング・グループや投資ファンドを経てハーバード大学ビジネススクールに留学。同大学でMBAを取得し、上位5%の成績で卒業後は、戦後初の独立系生命保険会社・ライフネット生命保険の設立に参画。現在は同社代表取締役副社長を務める傍ら、2010年世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」にも選出され、毎年同会議に出席している。

BusinessJournal編集部

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