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「ダイヤモンド」vs「東洋経済」! 経済誌双璧比べ読み(8月第5週)

アップルも認めた!? 遅れる日本の携帯電磁波リスク予防

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 ダイヤモンドによれば、最大のつまずきの原因は4200億円もの巨額資金を突っ込んだ超巨大工場・堺工場だ。09年の稼動で、リーマンショックでテレビ市場が大打撃を受けた直後に稼動したこともあり、当初からいかに稼働率を確保していくのかというのが課題だったという。シャープはソニーや東芝など国内テレビメーカーへの外販戦略も失敗し大量の在庫を抱えるようになったという。  

 ライバル誌「東洋経済」も緊急特集『崖っ縁! シャープ』としてシャープの大赤字の原因に迫っているが、「身の丈を超えた積極投資」として堺工場の問題を紹介している。シャープは堺工場の安定需要先としてソニーをもくろんでいたが、積極策に打って出た片山幹雄前社長は、自社工場を持たないソニーに対し、偉そうな態度で交渉を進めていたという(嫌気のさしたソニーはその後、サムスンと合弁会社を設立)。その後も、東芝などの有力顧客に対しても、液晶パネルの需給が逼迫していたとき、シャープは自社のアクオス用のパネル生産を優先させたために納入遅延をたびたび起こすトラブルがあったという。業界関係者は一様に「堺工場を作った時点で、シャープはアクオスを捨ててでも、パネルの外販に集中すべきだった」と指摘する。

 急成長の栄光が、過信を起こし、将来を見えにくくさせていたのだろうか。 シャープは12年9月15日に創業100周年を迎えるが、その先はまだまだ迷走が続きそうだ。
(文=松井克明/CFP)

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『週刊 東洋経済 2012年 9/1号』 電波感じるビビビ。 amazon_associate_logo.jpg
『週刊 ダイヤモンド 2012年 9/1号』 結局なんでつまずいたの? amazon_associate_logo.jpg
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